「2008年度予算編成に対する申入れ」についての記者クラブへの発表
本日午後、知事に対し「2008年度予算編成に対する申入れ」を「別冊」をもとに行ないました。
いまこそ県政チェックの県議会の役割発揮を 県民や県下市町は、「新行革プラン」にたいし、「借金の原因はなにか」「県民に肩代わりは筋違い」など、兵庫県にきびしい目をむけている。県民への十分な情報提供と議論がなければ、県民の信頼は得られない。 県民の声を代弁し、兵庫県政のあり方をチェックする県議会の役割を発揮することが、いまこそ求められている。日本共産党は、県民の立場で、大いに奮闘する。 日本共産党兵庫県議団は、兵庫県の2008年度予算編成を、「新行革プラン」でなく、県民のくらしを応援する予算へ、633項目の申入れを行なった。
1.県の「新行革プラン」の撤回を強く求める。日本共産党は、従来から一貫して、「公共事業優先、福祉切り捨ての逆立ちした県政」を転換し、「県民が主人公」の県政実現をめざし、野党の立場からきびしい批判を行い、震災復興計画にたいしても、生活再建中心でなく、従来からの大型開発を盛り込んでいると指摘してきた。その県政の「ゆがみ」が現在の多額の借金の最大の原因である。 県の失政にもかからず、県民生活に大ナタを振るう「新行革プラン」は撤回し、再検討すべきであることも強く求めた。 (*「新行革プラン」関連の申し入れ抜粋・83項目は別添資料参照)
2.県民の願い実現、くらしを守る兵庫県を 参院選挙で国民は、格差と貧困をひろげ、地方を疲弊させる「自公政治」にノーをつきつけた。その県民の声は、国に輪をかけて福祉医療を改悪し、負担増を押し付ける兵庫県にも向けられている。 申入れでは、公共事業等の無駄を削り、福祉医療をはじめとする県民の願い実現、暮らし・福祉・教育に対する県民サービスを守る県政の実現を求めている。
3.申入れの具体的な特徴点- 後期高齢者医療制度の保険料減免を充実させ、資格証明書を発行させないこと。
- 医師不足対策で、公立病院の「集約化」を押し付けないこと。
- 子どもの医療費を中学校3年生まで無料化、少人数学級を拡大すること。
- 自動車専用の高規格道路、ダム、大規模林道計画の中止・見直し、県営住宅の建替えや学校耐震化・改修など、生活密着型の公共事業を優先すること。
以上
<別冊>2008年度予算編成に対する申入れ 夏の参議院選挙での「自公政治ノー」の国民の審判を受け、どう自公政治を変えていくのかが問われているなか、安倍前首相の辞任、自民党・福田首相との「大連立」密室協議による小沢民主党代表の問題など、国政が激しく動いています。国民の声にこたえ、真正面から自公政治と立ち向かい、日本改革をめざしているのが、日本共産党の立場です。 兵庫県議団としても、自公の悪政に対決すると同時に、兵庫県政を、「公共事業優先、福祉切捨ての逆立ち県政」から、「県民が主人公」「憲法を生かした」県政に転換するために、一貫して努力してきました。 9月の重要政策提言において、県民生活に大ナタをふるう新たな「県行革」をすすめることについて、「大きな誤り、県民無視ですすめることは許されない」として、「3つの誤り」を指摘しました。それは、(1)多額の起債の真の原因と責任を覆い隠している、(2)「創造的復興事業」として、震災前から計画していた大型開発をすすめた誤り、(3)自治体本来の仕事・役割を投げ捨てることの誤り、です。 先に発表された「行財政構造改革推進方策」(新行革プラン)・企画部会案(第一次案)は、その批判・警告が現実のものとなっています。県民の生活を守る立場、これまでの公共事業優先、震災復興のゆがみを指摘してきた立場からも、到底容認できるものではありません。 「新行革プラン」(案)は、「行財政全般にわたりゼロベースで見直しを行い・・持続可能な行財政構造を確立する」としていますが、財政健全化法の指標をクリアすることは、今回の目標年次である2018年(平成30年)でも達成できないことが明らかとなり、「財政健全化法で起債の自由度がうばわれないための行革だ」という根拠も崩れています。「ゼロベース」と言って、県民の命とくらしに直接かかわる福祉医療などを削減しながら、公共事業については、今年度の約7割、県単独事業では約6割に削減する予定ですが、中身について、「高規格道路の整備を重点的に実施」「林道は全線開通に近い路線を優先整備」などと、従来の計画に固執し、より重点的にすすめるとしています。個々の公共事業の不要・不急の事業評価をやり直し、必要性を再検討して、中止・見直しも含めた「ゼロからの検討」をすべきです。 いま県民は、「唐突、県の説明では納得できない」、「借金の本当の原因はなにか」「県民に肩代わりさせるのは筋違い」など、兵庫県と今回の案にたいする不信感を強めています。 「道州制」の動きが急速に強まる中で、県民に理解されない「新行革プラン」を強行し、押し付けるようなことは、兵庫県政の存在意義、役割の否定、県民の信頼をなくすることにつながることは必至です。 「新行革プラン」については、借金の原因、県民サービスをどうするか、情報提供と県民の十分な議論のなかで、効率的かつ住民本位の行財政実現、自治体本来の仕事とはなにか、県民の声・要求を実現する、という一番の基本の立場にもどって、再検討すべきと考えます。 このような立場から、2008年度予算編成にあたって、以下の項目について、実現されるよう、強く要望いたします。
日本共産党兵庫県議会議員団 つづき研二(西宮市選出) ねりき恵子(宝塚市選出) 新町みちよ(明石市選出) 杉本ちさと(姫路市選出) 星原さちよ(加古川市選出)
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