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2014年08月21日

死亡事故の発生に関連して「安全衛生改善計画」の作成を求める申し入れ

日本共産党兵庫県議会議員団
日本共産党神戸製鋼委員会


 貴職におかれましては、平素より労働者の権利と安全を守るためにご尽力いただいていることに、心から敬意を表します。
 (株)神戸製鋼所神戸製鉄所で、重大事故が相継いで発生しています。

(1)Aさん(58才、勤続40年)。2012年5月31日6時頃、棒鋼工場加熱炉で装入プッシャー昇降用バランスウェイトが衝突。肋骨や坐骨の骨折、股関節脱臼で3か月間休業。
(2)Bさん(61才、勤続43年)。2014年年4月26日0時45分、棒鋼工場1コールドシャー設備地下においてストライカーと架台の間に胸部を挟まれる。現在も入院中。
(3)Cさん(21才、勤続3年)。5月7日5時20分、同じく棒鋼工場bQコールドシャー設備のバイトホルダーとフレームの間に左骨盤を挟まれる。5月20日、亡くなりました。

 どれも動く機械に挟まれる事故です。(2)(3)では「危険個所を見逃し防護措置を施していなかった(災害調査報告書)」ことが最大の原因とされています。(1)の後、全域で危険個所を抽出して防護措置が取られておれば(2)(3)は防げていたのです。会社の「安全配慮義務」(労安衛法第3条)違反の疑いが濃厚です。

 (1)では、被災者が安全処置(電源を切り赤旗表示する)を行わずに立入許容限界に入った「不安全行動」が原因とされ、対策も「注意喚起表示を行う」以外は「ルール遵守」の徹底に終始。このように原因を作業者のミスとして「不安全行動」の撲滅を強調する安全対策では、設備対策が軽視されます。そのツケが今年の連続した重大事故です。

 事故後、若者の間で動揺と不安が広がっています。働く者の命を守るために、いまこそ次のような安全対策の根本的転換が求められています(5点の内容は添付書参照)。
1.危険個所の安全を設備で確保する
2.設備保全の外注化をやめ、社内の設備保全部門を強化する
3.一人作業、特に若者一人作業をなくす
4.労災被災者への懲罰的対応を改める
5.「生産第一」から、本当の「安全第一」へ転換する
 これらの対策を取って、再び重大事故を発生させない安全な職場をつくるために、叶_戸製鋼所に対して以下の点について指示・指導をおこなうよう申し入れします。


○労働安全衛生法第78条の「安全衛生改善計画」の作成を指示し、同計画を遵守させること。
厚生労働省兵庫労働局長 殿

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