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高浜原発の再稼働反対、大飯原発停止についての申し入れ
2013年6月14日
日頃より、県行政の推進にご尽力いただいていることに敬意を表します。 さて、福島第1原発事故から2年3ヶ月を迎えました。現地ではいまだに格納容器内の状況もわからず、外部から流れ込む地下水もあって大量の汚染水がたまり続けています。 安倍総理は国会答弁で福島第1原発事故について「とても収束と言える状況ではない」と述べましたが、「収束宣言」を公式には撤回しようとせず、それどころか「原発事故を経験した日本こそ、世界一安全な原発を提供できる」などと原発輸出をすすめ、国内では「断層があっても路頭に表れていなければよい」という極めて無責任な「新規制基準」をもとに「原発再稼働」を推進しようとしています。 そんな中、現在国内で唯一稼働している大飯原発3号・4号機、および関西電力が再稼働をしようとしている高浜原発3号機・4号機で、福島第1原発並みの大事故が発生した場合の「放射性物質拡散シミュレーション」の結果を、兵庫県は今年4月に公表しました。 それによると、大飯原発または高浜原発が事故を起こした場合、豊岡、丹波、篠山、神戸において、それぞれ甲状腺等価線量で積算被爆線量が最大になるケースでは、但馬、丹波、篠山、北播、神戸、阪神地域の25市町で、IAEAの示す安定ヨウ素剤の服用が必要なレベルをこえることが判明しました。基準に満たない地域でも県下全域に「死の灰」が及ぶことも示されています。 しかも、大飯原発、高浜原発、美浜原発周辺では、関西電力の調査でも19本もの活断層の存在が明らかになっています。そもそも建てるべきでないところに建設していたということです。無責任な「新規制基準」に県民の安全を委ねるわけにはいきません。 大飯原発を早期に停止し、高浜をはじめ原発の再稼働を断念し、廃炉の決断をすべきです。 県民の願いを無視をして危険な原発の再稼働を強行することは許されません。そのためにも、下記のことを要請し、早急に対応されることを強く求めます。
記 兵庫県におかれては、県民に責任を負う立場から、自らのシミュレーション結果にもとづき、関西電力に対して、最大の予防措置として大飯原発を停止し、高浜原発などの再稼働をやめ廃炉に向かうことを、株主の意見として表明されること
以上
兵庫県知事 井戸 敏三 様 |
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