「県立高等学校長期構想検討委員会」に関する申し入れ
貴職におかれましては、よりよい教育のためご精励いただいていることに敬意を表します。 さて、昨日になって、貴委員会より、「県立高等学校長期構想検討委員会」を設置し、20日に第1回の会議を開催する旨、ご報告がありました。 これまでも、貴委員会は、「高校改革」について、同様の「検討委員会」を設置し、住民の傍聴・参加も認めず、通学区再編、学科再編、高校統廃合、選抜制度の変更などを非公開で決めてきました。 そして、当事者が知ったときにはすでに決定とされ、反対の声があがっても聞き入れられることがないまま、決定事項が強行されるということが繰り返されてきました。通学区域の5学区再編には、いまだに異論が噴出しています。 従来から繰り返し指摘しているように、通学区域や選抜方式、高校の設置・管理等は、生徒の進路・将来や保護者の教育権に関わる重大な問題です。こうした問題を検討するには、一つ一つの課題について、当事者である生徒・保護者・地域住民・学校現場の参加による議論の積み重ねが必要です。 傍聴すらできない非公開の場所で決められた内容をパブリックコメントの実施だけで押しつけるやり方は、一方的で、民主的手続きを欠いているといわざるを得ません。 「高校改革」の検討を従来の「検討委員会」方式で行うことは改めるべきです。 よって、以下のことを求めます。
記
1.今回設置するとしている「県立高等学校長期構想検討委員会」の会議は、住民の傍聴を認め、発言の機会を設けるなど、公開で行うこと。
2.第1回「県立高等学校長期構想検討委員会」において、当該申し入れの趣旨を委員に伝え、会議の公開・住民参加について諮ること。
兵庫県教育委員会 教育委員長 西村 亮一様 教育長 大西 孝様 |