借り上げ県営住宅にかかわる「検討委員会」の公開と入居者への説明会の開催等を求める緊急要望
借り上げ復興県営住宅の入居者のみなさんは、兵庫県から「借り上げ期限の20年がくるので住み替えしてもらう」と転居をせまられ、「高齢で引越しできない」「この先どうしたらいいのか」と不安を募らせ、「安心してすみ続けさせてほしい」という切実な声をあげておられることは、県当局のみなさんもご存知の通りです。 兵庫県は、借り上げ復興県営住宅の今後の対応について、「検討委員会」を設けて方針を決めると入居者や県民に説明をしてきました。今後の対応は、入居者の実態と要望にしっかりと耳を傾け、入居者の人権を尊重した、慎重な検討が求められることは言うまでもありません。井戸知事も、記者会見で「個別の事情は事情として配慮する必要がある」「第三者委員会で十分にそのような個別の事情も配慮」すると約束していました。 ところが、日本共産党県議団が2月はじめに、県当局に問い合わせたところ、「検討委員会」はすでに第1回目が開催されていること、同委員会は、メンバーも含めてまったく公開せず、非公開のまま報告をとりまとめることにしていることが判明しました。入居者の今後の生活、人生を左右する重大な方針を、メンバーや開催日時、審議テーマや経過など、まったくの非公開で、県民に秘密裏にすすめるやりかたは、到底ゆるされるものではありません。知事の「第三者委員会で十分個別の事情も配慮する」という約束にも反します。 入居者の「個別の事情」も十分に配慮して、棟借り・個別バラ借りの区別なく、入居の継続のために、慎重で適切な協議が行われるよう、緊急に以下の対応を求めるものです。 - 「検討委員会」のメンバー、開催要項、開催日時、提出資料、議事録など、すべての情報をそのつどすみやかに公開すること。
- 「検討委員会」を公開し、県民の傍聴を認めるとともに、入居者の「個別の事情も配慮」するため、関係者の意見表明・聴取等をおこなうこと。
- 入居者への説明会は、すべての住宅や要望がある箇所で行い、実情や要望を直接に聴取すること。また、説明会もしないまま、2月の入居者への住み替え案内(予定)の郵送は、やめること。
以上 兵庫県知事 井戸敏三 様
日本共産党兵庫県委員会 日本共産党兵庫県議団 |