台風12号災害対策の緊急要望書
9月3日から4日にかけて近畿地方を襲った台風12号によって、兵庫県下でも1人が亡くなり、床上・床下浸水6千棟を超える大きな被害が出ています。 わが党県議団は、10日に北播磨・東播磨を中心に現地調査を行い、住民の皆さんからの要望をお聞きしました。 被災者の生活再建と災害復旧について、個人まかせ、市町まかせにせず、県が手厚い支援を行うことが必要です。 甚大な被害が出た和歌山県や奈良県などへの支援とともに、県内被災者・市町への支援を急いで強化することが求められます。よって以下について緊急に要望するものです。
記
- 住宅の浸水被害の大きい市町に対し、災害救助法を活用して救助を実施すること。住宅の応急修理や生業に必要な資金や生活用具の給与・貸与など、必要な救助を一刻も早く行うこと。
- 住宅の浸水被害の大きい市町が被災者住宅再建支援法の適用を受けられるよう求めること。法の適用が受けられない全壊・大規模半壊の被災者が出た場合、同等の支援が受けられるよう県として支援すること。
- 半壊・床上浸水等の被災者に対する県の独自支援を行うこと。せめて2004年台風後の半壊50万円・床上浸水25万円以上とすること。
- 家屋被害判定について、きめ細かい体制となるよう市町を支援すること。被害判定は被災者の立場で弾力的に行うよう市町に助言すること。
- 土木、農業・農地被害も甚大である。被害実態の把握を急ぐとともに、激甚災害指定を要望すること。
- 河川の堤防崩落箇所などについて、当面の安全を確保する応急措置を急ぐこと。復旧にあたっては、地元住民の意見を十分聞いて行うこと。
- 農業被害に対する補償や、農地・農業施設の復旧へ農家負担が生じないよう支援を行うこと。
- 避難場所が浸水したり、夜間の避難勧告に対応できない住民が出るなどの事態が多数起こった。避難のあり方について検証をおこなうこと。
以上 兵庫県知事 井戸敏三 様
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