淡路2分校募集停止の白紙撤回を求める申入れ
淡路高校一宮分校、洲本実業高校東浦分校の突然の「募集停止」は、地域の人々に衝撃を与え、現在、両校のPTA・同窓会を中心とした地域ぐるみの募集停止反対運動へと発展しています。さらに、6月23日には淡路市議会で「両校の募集停止に反対し、存続を求める」意見書が全会一致で採択されました。その中に「地域における高等学校は地域住民の財産」「少子高齢化が進む中にあって、両校の存在・存続は新しい地域づくりになくてはならないもの」とあるように、両校とも長い伝統と地域に支えられたかけがえのない文化の拠点として人々に愛されてきたことを物語っています。 今回の2分校の募集停止は、「地域の声を尊重する」「分校や小規模校も、地域の支援があれば存続させる」というこれまでの県教委の方針や「高校教育改革第二次実施計画」にも反しており、以下の問題点があります。 第1に、両校とも、これまでの募集停止の条件(「3年間、定員の半分に満たない状況」)を満たしていないこと。 第2に、「第二次実施計画」で、分校については2009年度から「そのあり方を検討する」となっているにもかかわらず、突然の募集停止は「暴挙」と言わざるをえないこと。 第3に、地域との協議がなく、生徒・保護者・卒業生・住民の声を無視していること。 第4に、分校の募集停止は事実上の廃校宣告であり、一時的な学級減とはまったく意味が異なる。「新行革プラン」を背景にした分校つぶしは明らかであること。 第5に、県立高校の設置・廃止は教育委員会議の議決事項であるのに、教育長決裁で記者発表をしたのは、教育委員会制度そのものを否定することになること。 よって、以下の事項について申し入れをいたします。
記
- 淡路2分校の「募集停止方針」を白紙・撤回すること。
- 地域住民の声を聞き、充分協議すること。
兵庫県教育委員長 永田 萠 様 兵庫県教育長 吉本 知之 様 |