「県民が主人公の県政をつくる会」 知事選挙にあたっての政策骨子
2005年5月20日
大型開発のムダづかいをやめ、福祉・くらし・教育優先の県政を 「あなたのくらし向きはどうですか?」との問いに、「向上している」が5%であるのに対し、「低下している」が44%(03年度県民意識調査)と、圧倒的な県民がくらしの厳しさを訴えています。 長引く不況と相次ぐ災害などで、倒産と失業が増大し、生活の糧を失う深刻な状況が続いています。その上、小泉内閣による増税や社会保障改悪路線が追い打ちをかけています。 こうした時、県政は「県民のくらしや地域を守る」ことを最優先にしなければなりません。 ところが現県政は、福祉医療費助成制度をつぎつぎ改悪し、県民の生活苦に追い討ちをかけています。大企業を優遇し、不況であえぐ中小事業者をしいたげ、さらに震災復旧融資をうち切るなど、地域経済を荒廃させています。要望の強い少人数学級の実施を拒むばかりか、高校の統廃合や定員削減など、未来を担う子ども達にも冷たい姿勢です。一方、県予算の約2割を毎年確保して大型公共事業を進める古い体質から抜け出せずにいます。 なぜ、こうした県政が続くのでしょうか。 原因の大きなひとつに、県民の苦しみや願いに目を向けず、国の意向や制度の枠を気にする知事の姿勢があげられます。 県民生活の実態や切実な声を県政運営の基本に据える知事にかわれば、県政が変わり、くらしも、営業の展望もひらけます。それだけの力が兵庫県にはあります。 兵庫は、日本の縮図といわれるように、日本海から太平洋まで豊かな自然に富み、工業と農業・商業が集積し、その経済活動も活発で、優れた経験と技術を蓄積しています。これらを基礎に県の財政規模は、全国第6位の地位を占めているのです。 この力を、現県政は「無駄な開発」につぎ込み、かえって県民と地域を疲弊させているのです。 「県民が主人公の県政をつくる会」は、大規模開発を抑制し、福祉・教育・くらしを支えることを最優先に県政運営を進めます。 あなたのくらしの願い、平和の願いを、「県民が主人公の県政をつくる会」とその常任幹事にお寄せ下さい。
「県民が主人公の会」の7つの提案 「県民が主人公の会」は、憲法を県政に生かします。国が社会保障の連続改悪や増税の攻撃をかけてきている中、福祉医療改悪など、県民犠牲の「県行革」をやめ、税金の使い方を県民本位にあらためます。とりわけ次の7点を柱に県政をすすめます。
「県民が主人公の会」は、憲法を県政に生かします。国が社会保障の連続改悪や増税の攻撃をかけてきている中、福祉医療改悪など、県民犠牲の「県行革」をやめ、税金の使い方を県民本位にあらためます。とりわけ次の7点を柱に県政をすすめます。
(1)福祉の切り捨てをやめ、県民のいのちと健康を守ります。 ○福祉医療公費助成制度を堅持・拡充します。 ○介護保険料・利用料の減免制度をつくります。
(2)中小業者・農林水産業、地域産業を応援し、雇用の安定と拡充をはかります。 ○中小事業者支援、地域産業支援の予算を抜本的に増やします。 ○大規模農家はもちろん、規模の小さな農家も大事な農業の担い手として、それにふさわしい施策を講じます。 ○大企業が社会的責任とルール遵守を果たせる環境作りをすすめます。 ○青年をはじめ県民にたいする積極的な就労支援を整備します。
(3)少子化問題に正面からとりくみます。 ○保育所増設など“待機児童”をなくし、豊かな保育を保障します。 ○育児休暇取得の奨励など、安心して子育てができる環境を整えます。 ○地域の“子育て力”をつける拠点づくりやとりくみへの応援を充実します。
(4)子どもたちを守り豊かに育てる教育環境をつくります。 ○少人数学級を全学年に拡大します。 ○生徒や住民無視の「高校改革」は撤回し、みなさんとともに高校教育を豊かにします。 ○安心して学べる学校に環境改善をすすめます。
(5)安心・安全のまちづくりをすすめます。 ○大量輸送機関・事業の県民総点検を実施し、改善と安全対策をすすめます。 ○防災対策を系統的に実施し、民間住宅の耐震化を抜本的に促進します。 ○被災者の生活と営業、住宅の再建支援を拡充します。
(6)無駄な大型公共事業は見直し、環境を守り、生活に必要な事業を優先します。
(7)憲法を守り、国追随をあらため、「県民が主人公」で真の地方自治をめざします。
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