2003年度予算編成に対する申入れについて
県議団は、神戸空港やダムなど無駄な大型開発の大幅見直しをすすめ、老人医療費助成など県民サービス切り捨ての「行財政構造改革」の撤回を求め、具体的な541項目にわたる要求をしました。 各議員からは、申入書にもとづいて、中小企業・地域経済振興条例の制定や、介護保険料・利用料の減免、障害者への支援費支給制度の体制・基盤整備の充実、老人医療費カットの凍結、ピンクチラシの規制、農業振興、教育、残土規制などについて、知事に要望を行いました。 井戸敏三知事は、残土規制やピンクチラシ、農業振興などについて「わたしも問題だと認識しており、検討・研究をすすめる」との発言をしました。
県政記者クラブ 各社 様
日本共産党兵庫県会議員団 団長 筒井もとじ
2003年度予算編成に対する申入れについて 本日午後、知事に対し「2003年度予算編成に対する申入れ」を「別冊」をもとに行いました。
- 日本共産党は、小泉政権のすすめる国民負担増・中小企業つぶしの政治に対し、「経済の再建は、国民のくらしと中小企業の再建でこそ」と積極的に対案をしめしています。
日本共産党兵庫県議団も、兵庫県の2003年度予算編成が、県民のくらしを応援し、中小企業支援を強化する予算にするために、具体的な541項目にわたる申入れを行ないました。
- 重要政策提言の際に予算編成の基本とした4点に沿った主な内容は次のとおりです。
第1は、「県行財政構造改革」推進方策を見直し、公共投資優先をあらため、被災者支援、福祉・くらし、環境を優先すること。
- 企画管理部
「行財政構造改革」推進方策を、ムダな投資事業など、真の無駄を省く方針に。
- 県民生活部
- 介護保険料・利用料の減免制度創設、特養ホームの増設、
- 老人医療費公費助成事業の所得制限を以前の水準に戻す
- 県立病院「改革」を見直して真の改革を、(4)障害者支援費支給制度の早急な基盤整備
- 「食の安全」の確保
- 交通公害や産廃防止の充実
- 復興本部総括部
- 被災者住宅再建支援法の制定
- 「最終3ヵ年プログラム」の充実
- 新長田や富島など再開発計画の見直し
- 県土整備部
- 神戸空港などムダな公共事業の中止
- 武庫川・金出地ダムの中止
- 高速道路優先の道路整備見直し
- 県住や駅などのバリアフリーの促進
- 公正な工事発注への改善
- 企業庁:地域整備事業の全面的見直しを行い、個別プロジェクトごとの会計公表
第2は、「特区」構想をはじめ、大企業・多国籍企業優遇の政策ではなく、中小企業と地場産業、農林漁業の支援策を抜本的に強めること。
- 産業労働部
- 「中小企業・地域経済振興基本条例」の制定
- 建設業者への支援体制の確立
- リストラ・サービス残業規制、公的雇用の拡大
- 失業者の生活保障の充実。D宝塚ファミリーランドの存続
- 農林水産部
- 農産物価格と農業所得の保障に重点を置き、農業土木事業を見直すこと
- 農薬の安全指導の徹底
- 学校給食への地元産野菜の活用
第3は、こどもたちの確かな学力と人間性を育む教育の充実・強化、文化・スポーツの振興を図ること。- 教育委員会
- 教育基本法の「見直し」反対を
- 30人以下学級実現を
- 老朽化校舎の改修、耐震化診断と改修工事の早期実施
- 高校の複数志願制の導入撤回
- 安全な学校給食
- 県民生活部
- 保育所の新増設
- 学童保育、児童館の充実
- 文化芸術振興条例の制定
第4は、国追随でなく、平和と地方自治、県民生活をまもること。- 企画管理部
- 有事法制に反対すること
- 外形標準課税の導入をやめること
- 住民基本台帳ネットワークの中止
- 市町合併のおしつけをやめること
- 警察
- 交通事故・交通公害対策の強化を
- 空き交番対策
- 「明石花火大会歩道橋事件」の教訓にもとづき雑踏警備の改善
- ピンクチラシを「青少年愛護条例」の改正で規制強化を
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