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2003年03月18日

「のじぎく療育センター」の病棟閉鎖の撤回を求める

 知事が県立のじぎく療育センターを一病棟閉鎖し、3病棟とすると発表したことに対して日本共産党兵庫県会議員団は、「病棟閉鎖・職員削減を撤回し、施設・機能拡充を求める」申し入れを行いました。
当局は日本共産党県議団の議会質問に対して、将来構想については「のじぎく療育センターのあり方検討委員会で検討をお願いしている」と答弁。ところが、病棟閉鎖を先行させようとしています。
 また、「疾病構造の変化で患者が減った」と言いますが、開設当初に比べて、重症化、低年齢化が進んでおり、職員の削減は、入院している子どもたちへのケアに重大な影響が出かねません。
 県議団は子どもたちをとりまく新たな病気への対応も必要となっていることから、のじぎく療育センターを現在の肢体不自由児施設としての役割に限定するのではなく、被虐待時や自閉症、多動児なども受け入れられる、総合療育センターへの発展拡充こそ必要と指摘、これまで繰り返し要求しています。
 今回、県民の願いに逆行する病棟閉鎖が、現場の合意もないままに一方的に発表されたことに強く抗議すると共に、病棟閉鎖を撤回し、党と県民の提案を「あり方検討委員会」で積極的に検討するよう、要求しました。
 県はあいかわらず「民間に任せるものは民間に」「今の体制は過剰」など、のじぎく療育センター縮小の方向を撤回せず、県議団は引き続き子どもの療育を守る取り組みを強めることにしています。

【申入れ本文】----------------------------------------------


兵庫県知事 井戸敏三 様
県立病院事業管理者 後藤武 様

「のじぎく療育センター」病棟閉鎖・職員削減を撤回し、施設・機能拡充を求める申し入れ


 貴職におかれましては、時下ますますご清栄のことと存じます。
 さて、知事は17日、「のじぎく療育センター」を「暫定体制」として来年度は現在4病棟のうち、手術病棟を1棟閉鎖し、3病棟とすることを記者発表されました。
日本共産党県会議員団は、病棟閉鎖・職員削減を撤回するよう求め、以下、申し入れます。

1、病棟閉鎖・職員削減を撤回すること

 当局はわが党本会議質問に対して、「のじぎく療育センターのあり方検討委員会を設置し、今後のあり方について検討する」と答弁されました。ところが、のじぎく療育センターの将来をこれから展望しようとする時点であるにもかかわらず、病棟閉鎖・職員削減を先行決定しようとするのは、真摯な検討を待たずに既成事実を積み上げる、「結論先にありき」の態度であり、県民参加と全く逆行するものです。
また当局は病棟閉鎖の理由に、「疾病構造の変化による入院患者数の減少」を挙げています。
「疾病構造の変化」をいうのなら、のじぎく療育センターの機能を肢体不自由児施設に限定せず、潜在する患者ニーズに対応すること、また、重症化や低年齢化が進んでいる点からも、施設・機能の拡充こそ必要であることは、わが党もこれまで指摘してきた通りです。
こうした点は無視し、単に入院患者数つまりは採算性のみに目をむけた病棟閉鎖は問題です。
 しかも、「患者への転院要請」「入院希望者を受け入れない」「地域療育支援事業削減」「地域医療機関や施設との連携後退」など、故意に患者を減らすことにつながる言動がなされていることも、患者家族や職員から報告されており、当局の「病棟削減先にありき」という姿勢は断じて許せません。
 病棟閉鎖・職員削減はただちに撤回するよう求めます。

2、総合療育センター化を検討委員会の議題とすること。

 既述のように、わが党はこれまで、のじぎく療育センターの現状を打開し、県民の療育に一層貢献するため、総合的な機能を有するセンターとしての発展を提案してきました。これは患者家族、職員、地域住民の要求でもあります。
 県は、のじぎく療育センターの総合センター化に向け、設置した「のじぎく療育センターのあり方検討委員会」において、積極的方向で検討を行うと共に、職員、患者家族、地域住民から広く参加を得て、その構想・計画を決定するよう求めます。

以上、申し入れます。


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