議会報告
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私は、日本共産党県会議員団を代表し、上程されている意見書第73号「再生資源物の屋外保管場に係る違法行為への対策強化を求める意見書提出の件」について反対の立場から討論をし、以下その主な理由を述べます。
近年、増加している再生資源物屋外保管場の「不適正ヤード」についての対策強化が必要であり、意見書の趣旨については反対するものではありません。しかし意見書本文に「外国人」という言葉が多用されており、違法行為をしている不適正ヤード業者が外国人であるかのような誤解を生む表現になっています。このような表現は「外国人差別・排外主義」に結びつき、排外主義を助長することになると考えます。「外国人」の言葉を使わなくても十分に、本意見書を作成することはできたはずです。
そもそも、犯罪や治安の悪化を外国人と結びつけること自体が深刻な差別と分断を生み、外国人だけでなく日本に暮らす全ての人々に不安をもたらすことになるのではないでしょうか。すでに、外国籍の方が経営する店に対する嫌がらせ、外国人の子どもへの脅しなどの事態が起きているように外国人への差別や排外主義は本当に危険なことにつながります。
日本に暮らし、働き、学ぶすべての人の人権を尊重することが求められることから、表現が排外主義を助長するような本意見書には賛成できません。
以上、議員各位のご賛同をお願いし、私の討論を終わります。ありがとうございました。