議会報告
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私は、日本共産党県議会議員団を代表し、第229号議案「令和6年度兵庫県一般会計補正予算(第7号)」に対し反対の立場から意見を述べます。
繰り越される事業の中には、党議員団が反対している播磨臨海地域道路計画調査事業、公共事業道路橋りょう新設改良事業や公共事業道路改良国土強靭化等緊急対策事業には東播磨道建設事業、県単独街路整備事業には園田西武庫線整備事業があります。
播磨臨海地域道路事業について、渋滞に関するデータが不十分、経済成長の見込みも不十分、水素などの次世代エネルギーの集積の将来性の検証も不十分な中、建設されれば住宅地や学校を通ることになり、騒音、振動、大気汚染、水質汚濁、生態系損失などの環境破壊は明らかで、地域住民の健康被害が懸念されます。姫路市的形付近では南山可の山など各山々にトンネルが掘られたり、道路建設がされると、そのふもとの急傾斜危険地域の住民の安全が脅かされ、坂の山は原型が無くなり、洪水、土砂災害、山火事の危険性が高まります。事業は中止し、毎年、調査事業に予算を計上することに反対です。
東播磨道については、不要不急の高速道路であるため建設に反対し続けています。またインフレスライド条項により増額が相次いでおり、県民の負担が増え続けていることは問題です。
園田西武庫線については、三菱電機敷地内を含め尼崎市内を東西に走る道路で、総事業費約198億円かけて整備するもので、この内約55%が三菱電機の敷地1万8600㎡の用地買収、物件移動の補償費に充てられ、合わせて108億円にも上ることから、共産党議員団は、従来から事業そのものに反対しています。
以上、3つの事業について、予算そのものを計上するべきではないと考え、繰り越しされることに反対です。
議員各位の賛同をお願いして私の討論を終わります。