政策・見解・議員団活動
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平素より県民が平穏な暮らしを営めるよう、ご尽力頂いていることに感謝申し上げます。
現在、新温泉町で大規模な風力発電事業計画が進行中ですが、住民から反対の声が上がっています。
第1に、かつて県が調査で明らかにされた通り、地域は崩れやすい土質で、実際に昔から地滑りなど土砂災害に悩まされています。そこへ21基もの巨大風車を建設することは、非常に危険です。
第2に、知事意見でご指摘頂いた通り、当該地域では希少猛禽類の生息が確認されています。またジオパーク、国定公園に隣接する地域です。当該事業計画は環境を破壊し、景観を損ね、かけがえのない地域の宝を消滅させる恐れがあります。
第3に、低周波・超低周波、シャドーフリッカーなど、大型風力発電による健康被害は各地、各国で報告されています。さらに近年、過敏症の子どもが増えているとの調査報告もあり、健康被害への懸念は払しょくされません。しかも今回のような規模の風力発電機による影響は治験がなく、住民は「人体実験のようだ」など強い怒りを表明しています。
第4に、当該事業者は知事意見に従わず、「方法書」の自由な閲覧を拒んでいます。説明は嘘やごまかしがあり、「20年後はどうするのか」との住民の質問に、「どこかが引き継いでくれたらいい」などと回答しています。当該事業者は外資系投資企業で買収もされており、事業者への不信が強くあります。
その他、住民からは多くの懸念・不安が出されており、下記、申し入れます。
記
- 「(仮称)新温泉風力発電事業」に反対し、事業者に計画を撤回するよう求めて下さい。
- 事業者が「配慮書」に対する知事意見に従い、環境影響評価法に基づく縦覧書類はすべて、希望者に印刷・コピー等を認めるようにして下さい。
以上
兵庫県知事 井戸敏三 様