政策・見解・議員団活動

  • 2019年11月11日
    申し入れ

    県民の命と健康を守る地域医療体制の確保・充実を求める申し入れ

    貴職におかれては、日々 ご清栄のことと存じます。

    このたび、厚生労働省が、「再編・統合の議論が必要」と判断した424の病院名を公表、兵庫県内でも、15病院の実名が挙げられましたが、これは地方自治と地域医療を軽視する暴挙です。

    今回名指しされた兵庫県内の病院には、県立病院や、知事が支部長を務める日本赤十字の病院も含まれていますが、いうまでもなくいずれもなくてはならない病院であり、現に重要な役割を果たしており、「再編・統合」ではなく「確保・充実」が求められています。

    全国知事会も「地域医療構想に係る今回の厚生労働省の発表に関する各都道府県の意見」として厳しい意見を出されましたが、県内の医療関係者、病院関係者や住民・患者からも「実態を踏まえない機械的判断であり承服できない」「地域になくてはならない病院をなぜ名指ししたのか。これからどうなるのか不安」などの声が寄せられています。

    ついては、県民の不安を払拭し、地域医療を確保・充実させるために県の責任と役割を果たされるよう、下記について要請します。

    1. 兵庫県として、厚生労働省に対し、今回の件について厳しく抗議し、病院名公表を撤回するよう求めること。
    2. 国に対し、地方自治を尊重し、医師をはじめとする医療スタッフ確保、病院の健全かつ安定的運営のための財政支援など、「病床削減ありき」「病院統廃合ありき」ではなく、地域医療体制の確保・充実の立場で責任を果たすよう、強く求めること。
    3. 県としても県立リハビリテーション中央病院など既存の県内病院の存続・充実を図ると共に、市、町の意向を尊重しつつ、地域医療拡充に尽力すること。

    以上

    兵庫県知事  井戸敏三 様

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