政策・見解・議員団活動

  • 2018年11月12日
    申し入れ

    高潮対策についての申し入れ

    相次ぐ災害への対応に敬意を表します。

    県は、11月2日、尼崎西宮芦屋港の高潮浸水予測区域図作成時(2007年公表)の護岸高について、台風21号で高潮被害のあった潮芦屋地域を含む芦屋市域の測量結果に誤りがあったことを公表し、住民説明会で謝罪しました。

    党県議団は、この問題に対し、県民の命を脅かす県行政における重大な瑕疵として厳重に抗議します。

    二度とこのようなことを繰り返さず、災害において、県民の命と財産を守る立場で、役割を果たすように、以下のことを申し入れます。

    1. 高潮浸水予測区域図作成において、なぜ「測量結果の誤り」を見過ごしたのか、資料保存、業務、決済のあり方など、作業工程を総点検し、原因を解明・公表すること。
    2. 測量を誤った(株)応用地質に発注したすべての業務の総点検をおこなうこと。
    3. 県が現在公表しているすべての高潮浸水予測区域図に係る護岸について、竣工時、想定区域図策定時の護岸高を再点検するとともに、現在の護岸高を測定し、すべての高潮浸水予測区域図の総点検を行うこと。
    4. 2015年の水防法改定にもとづき、高潮浸水予測区域図の早期の見直しを行うこと。とくに、大阪湾、瀬戸内海に係る地域は、期限を決めて早急に見直すこと。そのさい、区域図に係る護岸の竣工時の護岸高を再点検するとともに、現在の護岸高の測定を行うこと。
    5. 人工島、埋立地等において、地盤沈下などの状況ふまえるために、護岸、住宅地などの測量を定期的におこなうこと。
    6. 台風21号による浸水などの被害に対し、災害のメカニズムを徹底して明らかにし、再発させないための十分な護岸対策、防潮対策をおこなうこと。対策においては、地域住民の要望をふまえ、住民が納得する形でおこなうこと。
    7. 高橋川、宮川などは高潮が河川を逆流し、上流からの水量とあわせ、氾濫し浸水被害がひろがったとみられている。氾濫のメカニズムを明らかにし、高潮と河川流量ふまえた河川改修を急ぐこと。
    8. 潮芦屋地域について、県企業庁が「災害に強い街」として開発をおこない、分譲していった経過から、今回の護岸高測量誤りについて謝罪だけでは免罪されない。少なくとも台風21号により被災した住民に対し、補償をおこなうこと。
    9. 台風21号による浸水状況など、被災マップを作成し、今後の対策に生かすこと。

    以上

    兵庫県知事 井戸 敏三 様
    県土整備部長 濱 浩二 様
    公営企業管理者 石井 孝一 様

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