政策・見解・議員団活動

  • 2018年11月06日
    その他

    護岸高測量結果に誤り 兵庫県が住民に謝罪 共産党県議団の追及で

    ※しんぶん赤旗11/3付報道より

    兵庫県は2日、台風21号により高潮被害が発生した芦屋市の潮芦屋地域について、2007年に県が公表した高潮浸水予測図の根拠となった2006年の護岸高の測量結果に誤りがあったことを認め、住民説明会で謝罪しました。

    この問題をめぐっては、10月の決算特別委員会で日本共産党の入江次郎県議が、高潮浸水予測図で浸水しない地域になっていたにもかかわらず高潮被害が起きた問題を追及。予測図の根拠となった護岸高について当局は、「資料を精査しており、いまはわからない」としましたが、問題解明の焦点であるため入江議員は提出を強く求めていました。

    同地域のすべての護岸高は07年当時の想定最大潮位4.35mを、上回っているとされ、浸水しない地域とされていました。

    同地域は96年の竣工時、地盤沈下も見越して南側護岸は、5.45mに、東側護岸は4.59mで建設。しかし06年の測量結果は、南側護岸5.75m、東側護岸4.93mと、地盤沈下が進行しているにもかかわらず竣工時を上回る異常な護岸高でした。県は、この異常な数字をそのまま使い、でたらめな高潮浸水予測図を作成していました。

    現在の護岸高は、低いところで南側5.00m、東側は、4.02mとなっており、東側は、07年の想定最大潮位を下回っています。地盤沈下の進行速度から、浸水予測図策定時も下回っていたことは明らかです。

    県の責任は重大――入江次郎県議のコメント

    入江次郎

    県は、阪神淡路大震災直後に、潮芦屋地域を、「災害に強い」として売り出し、南海トラフ地震、大型台風が来ても大丈夫だと分譲しました。しかし災害時の備えとして住民に提供されている浸水予測図を、でたらめな数字でつくり、「安全神話」をふりまいていた県の責任は重大です。測量業者のミスだとしていますが、そんなことではすまされません。住民の要望もふまえ、さらなる解明と必要な対応を県に求めていきます。

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