政策・見解・議員団活動

  • 2021年08月24日
    申し入れ

    子どもたちを新型コロナウイルス感染症から守り学ぶ権利を保障するための緊急申し入れ(第15次)

    貴職におかれては、時下 ご清栄のことと存じます。

    COVID-19の爆発的感染拡大により、4度目の緊急事態宣言が発出されるなど、子どもたちを取り巻く状況は深刻さを増しています。ご案内の通り、デルタ株はこれまでの変異株に比べ若年者への感染力も強く、これまでの感染防止対策では子どもたちの命と健康は守ることができません。

    少なくない自治体でワクチン接種がいまだに若年者まで進んでいない状況のもと、状況の変化に対応した感染防止対策を取り、子ども達の命と健康を守りつつ、学ぶ権利を保障する必要があります。

    県は、昨日、県立学校への感染防止対策を示されました。

    感染防止対策を促進するうえで、以下のことを可及的速やかに講じられるよう、要請します。

    1. 教職員を増員し、可及的速やかに、少人数学級へ移行すること。
    2. 2学期開始にあたっては、感染対策として、分散登校やオンライン授業、登校選択などを組み合わせるなど、柔軟な対応をおこなうこと。
    3. 感染が不安で登校できない児童・生徒を一律に欠席扱いにせず、柔軟な対応をおこなうこと。
    4. 児童・生徒を含め、関係者全員を対象に、無償・頻回のPCR検査を実施すること。
      希望する学校だけでなく、すべての学校に抗原簡易キットを配布すること。
      学校で陽性者が出たら、全員に迅速にPCR等検査をおこなうこと。
      部活動、修学旅行、校外学習などの際には、対象者に、いっせいに検査を行うこと。
    5. 教室でのエアロゾル感染防止へ、短時間での全換気と不織布マスクを重視するよう徹底すること。
      あわせて困窮世帯へ不織布マスクを支給すること。
    6. 県教育委員会実施のコロナアンケートでは、保護者の認識以上に、困ったときに助けを求められない児童生徒が多く、ストレスを抱えていることが明らかになっている。
      ・スクールカウンセラーや心のケア支援員の増員などで、心のケアの強化をはかること。
      ・子どもたちの気持ちを良く聞き、子どもたちの意向を最大限尊重した対応を工夫すること。
    7. 学習指導要領を弾力化し、実情に応じた柔軟な教育をおこなうこと。
    8. 生理用品を学校トイレに常備すること。
    9. 子どもたちの観戦動員を含め、パラリンピックの中止を国に求めること。

    以上

    兵庫県教育長  西上 三鶴 様

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