政策・見解・議員団活動

  • 2021年03月24日
    申し入れ

    新型コロナウイルス感染症対策に関わる緊急申し入れ(第12次)

    新型コロナウイルス感染症対策について、昼夜を分かたず、対応されていることに心から敬意を表します。

    緊急事態宣言解除後、兵庫県でも感染の下げ止まりは顕著であり、感染再拡大の危険性をはらんだ緊迫した状況が続いています。

    とくに、この間、ふたたび高齢者施設等でのクラスターが発生し、死者数が増加しているのは重大です。感染力の強い変異株の流行も重大な懸念要素です。

    また、感染拡大防止のためのテレワークや長引く外出、旅行、会食などの自粛、飲食店への時短要請など、新型コロナウイルス感染拡大防止の直接・間接の影響で、営業や暮らしへの困難が大きくひろがっています。

    こうした状況もふまえ、県としてのさらなる対応として、下記のことを緊急に申し入れます。

    1.コロナ封じ込めのための大規模検査について
    ①デイサービスなど通所も含めた高齢者施設、医療・障害者施設等の職員への検査を頻回・定期的に行い、検査対象を利用者にも広げること。保育園や学童保育所、学校等についても、同様の措置を広げていくこと。
    ②「感染拡大の予兆」「感染源」をとらえるモニタリング検査は、1日1万の桁に引き上げること。対象とする集団・地域を文字通り「幅広く」設定し、協力を求め、希望する人すべてに対してPCR検査を実施すること。
    ③大規模検査を実施するために、全自動PCR検査トレーラーの購入・活用等、思い切った検査実施体制の拡充をはかること。
    ④「感染拡大の予兆」「感染源」を探知した集団・地域に対して、十分な補償と一体に感染防止対策を行い、感染封じ込めをはかること。
    ⑤変異株の疑いを確認するPCR検査の実施は、陽性者の8割程度に抜本的に引き上げ、変異株感染患者の早期探知と感染状況の把握を急ぐこと。
    ⑥変異株の検査・解析を、大学や民間研究機関等と協力しておこなうこと。
    ⑦コロナ封じ込めの大規模検査を行うために、接触者の追跡を専門に行うトレーサーの大幅増員へ、保健所の人員・体制の抜本的拡充をおこなうこと。また、病床のさらなる確保とともに、ホテル等を借り上げた宿泊・療養施設の整備とそこへのスタッフの配置を強化すること。

    2.ワクチン接種について
    ①ワクチンについて、供給量や時期に関する情報の速やかな提示を国に求め、その確保を積極的に行うこと。
    ②ワクチン接種が始まっているが、接種状況、副反応の有無、安全性・有効性などについてのデータ等の情報を、迅速に明らかにしていくこと。
    ③ワクチン接種の有無で差別することが絶対にないようにすること。

    3.病院への財政支援などについて
    ①コロナ対応医療機関のみならず、非コロナ対応医療機関含め、すべての医療機関への減収補填を国に求めるとともに県独自でも支援をすること。
    ②発熱外来など通常の診療とは別の窓口を設けた医療機関への補助金は、4月以降も継続することを国に求めること。

    4.事業者支援について
    ①感染防止対策での営業自粛等において影響を受けているすべての事業者に対し、営業規模や雇用者数、損失などに見合う補償をおこなうこと。
    ②新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金の速やかな支給をおこなうこと。第1期の申請が間に合わなかった方等については、第2期とあわせて申請できるようにするなど、柔軟に対応すること。

    以上

    兵庫県知事   井戸 敏三 様

ページの先頭へ戻る