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2018年度 予算特別委員会 病院局 きだ結
2018年3月7日

県立こども病院に入院する子供の兄弟姉妹のための保育室について

■きだ結■ 日本共産党のきだ 結である。
 兵庫県立こども病院に入院する子供の兄弟姉妹のための保育室についてお伺いする。
 この問題については、2002年から、患者団体から病院局へ繰り返し要望が出されていて、建てかえ移転を機に保育室設置が実現したとお聞きをしている。
 そこで、まず、こども病院における、入院している子供の兄弟姉妹の保育室設置の必要性についての認識と、そして、これまでの経緯等、現状をあわせてお伺いする。

■病院局企画課長(今後元彦)■ こども病院の兄弟姉妹の保育室と言っておられるが、我々のほうでは、兄弟姉妹室と言っているが、兄弟姉妹室については、入院の子供さんの兄弟姉妹は、感染症対策の関係から病棟に入ることができないであるとか、子供さんが外来で診察を行う際も、兄弟姉妹が外で待つというようなケースもあることから、親御さんとか家族の方から兄弟姉妹を一時的に預かるための兄弟姉妹室を設置してほしいという要望が旧病院のころから、委員おっしゃられた旧病院のころからあった。そういう要望踏まえて、新病院に移転する際に総合待合室の南側に兄弟姉妹室を整備したところである。
 開院に先立って、病棟ボランティアとともに、この兄弟姉妹室の運営ボランティアを募集をしてまいったが、必要人員の確保ができておらず、現在でもちょっと開けていないというのが現状である。
 今後、ホームページなどの募集に加えて、各種の会議だとかイベントなどで積極的な広報を実施するなど、できるだけ早期に兄弟姉妹室の開設ができるように募集に向けた取り組みを強化してまいる。

■きだ結■ 今、お答えいただいたように、移転をきっかけに場所ができたということで、患者団体の方は多分喜ばれていると思うけれども、私も今回、この問題を聞いて、できているにもかかわらず、いや、まだエレベーターホールの前で子供たちが無邪気に遊んでいる姿を見るよということで、今回初めて、私もこういう認識を持ったわけである。
 確認のため、再質問させていただきたいけれども、今、兄弟保育のボランティアが人員に満たなかったということで、それ以外のボランティアもあるかと思うけれども、そこについては、ボランティアさんというのは充足しているんだろうか。

■病院局企画課長(今後元彦)■ 先ほどの答弁もさせていただいたが、ボランティア、この兄弟姉妹室のボランティアのほかに病室での本の読み聞かせであるとか遊びを援助するようなボランティアさんであるとか、外来で、患者さんへの手続方法の説明や場所のご案内をさせていただくボランティアさんというふうな方も募集させていただいているが、こういったボランティアさんについては、今現在も来ていただいているというふうな状況にある。

■きだ結■ そのほかのボランティアさんについては配置がされているということで、やはりこの兄弟ボランティアについての遊び方の工夫というか、そういうのが要るのかなと今思った。保育室、兄弟室の設置についての必要であるということは、つくられたということで、そういうこと認識されていると思うけれども、この問題は、保護者が入院している子供と面会中に、単に兄弟を預かるという問題ではなくて、やはり病児、障害児の兄弟支援の一環として非常に重要な問題である。
 近年、病気や障害を持つ子供の家族支援が医療現場でも注目されているが、まだまだ課題があるのがこの兄弟支援だと言われている。
 病児、障害児を兄弟に持つ子供は、この病児、障害児に理解があり、優しく強く育つと言われている一方で、やはりいろんな複雑な思いを持つと言われている。
 保護者が病児の入院先に通い、例えばお母さんがその入院先の子供の家に通って、それで家を不在にする中で、残された兄弟姉妹が孤独感を募らせるであるとか、また一方で、自分はしっかりしないとということで、気持ちを張り詰めて、年の割には頑張り過ぎる。特にお兄ちゃんやお姉ちゃんにその傾向が強いと言われている。一緒に例えば面会に自分も病院に行けたとしても、先ほどおっしゃったように、親は面会できても、子供はその感染症のリスクがあるということで入れてもらえないということで、病棟前で兄弟児が泣きながら、親が出てくるのを待つという姿もあると言われている。これはこども病院だけに限ったことではない。ですので、兄弟姉妹のための保育室は、保護者が安心して病児に面会するために必要であるとともに、やはり兄弟姉妹がその時間、やはり楽しい時間を過ごせるということのために必要だと思う。
 先ほどご答弁いただいたように、残念ながら、2年間活用されることなく、今過ぎていってるわけだが、私も今回、この問題を知って、全国全てではないが聞いた。結果、やはりまだこれ余り広がっていないんだなということもわかった。
 その中でも二つご紹介をしたいけども、まず、一つ、東京都立小児総合医療センターである。ここではキッズルーム活動という名前で、ボランティアさんが入院患者の兄弟姉妹の一時保育を行っておられる。ここはボランティア募集の中で、これ一元化で、ボランティア募集とされていて、先ほど、病棟とか読み聞かせボランティアあるんだとおっしゃったけれども、ここのホームページ見てると、ボランティアは一元募集で、その筆頭にこのキッズルーム活動が上げられていて、このキッズルーム活動がボランティアにお願いしたい中心的な活動だと書かれていて、ボランティアさんには原則このキッズルーム活動お願いしているというような募集の仕方がされていた。
 そしてもう一つは、神奈川県立こども医療センターだが、ここでは三つご紹介したいと思う。
 まず、病棟待合室、待合室と言いながら、これもう保育用専用みたいになってるそうだけども、入院患者の兄弟姉妹の保育を今現在週2回行っておられる。4月から週3回にふえるそうだけれども、保育士を配置して、それとあとボランティアで保育に当たっているということである。保育士の給料は、小児がん拠点病院、ここ指定をされているので、国からの助成金で、この保育士の給料が使えるということである。
 二つ目には、日曜日の午後には神奈川県立保健福祉大学の学生さんがボランティアに来て兄弟児の保育をしているそうである。
 三つ目に、近くにNPO法人が運営する滞在施設、こちらではマクドナルドハウスがあって、そこで入院・外来にかかわらず、兄弟さんの一時預かりをしている。こちらは1時間500円で預かっているということである。
 これ兵庫県に合わせてる、先ほどのボランティア募集のときの、やはりその兄弟ボランティアというのは大事なんだということをわかるような掲載にするだとか、こちらのこども病院も小児がん拠点病院の指定を受けてるので、その中で保育士の確保というのができないかどうかということなど、いろんな検討ができるのではないかなと思った。せっかく設置ができているので、ぜひ、これを体制を何とか構築していただきたいと思う。先ほどいろんなイベントなどでとおっしゃっていたが、そういうことに加えて、今、私が一つでもヒントになればと申し上げた。ポートアイランドは、ほかにも医療系の大学がたくさん立地をしているかと思う。そこにボランティアを呼びかけてみるだとか、いろんなやり方があるのかなと思うので、私が今上げたことも踏まえて、何かまた検討をお願いしたいなと思うけど、もう一度ご答弁いただけるか。

■病院局企画課長(今後元彦)■ 先ほどもご答弁申し上げたが、現在はホームページだけの募集なので、そういった募集に向けた取り組みを強化をしていくというふうなことが重要かと思っている。委員おっしゃられたポートアイランド内での大学のボランティアサークル、先ほど神奈川県立の病院でのご紹介があったが、そういったことも可能かどうかということも視野に入れながら、いろんな取り組みをしていって、できるだけ早く開設に結びつけたいというふうに考えている。

■きだ結■ ぜひ、せっかく開設を待って2年間たったので、先ほどご答弁いただいたように、早急にいろんな検討もしていただきたいと思うし、例えばその間、院内保育室があると聞いているので、ちょっとどこの都道府県だったか忘れたけども、院内保育室、職員さん向けの保育室で一時預かりもしているなんか、そういう都道府県もあったので、あらゆる可能性を追求していただいて、早急に開設していただくということお願い申し上げて、質問終わる。
 ありがとうございました。

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