JR甲子園口駅のバリアフリー化、エレベーターとともにエスカレータを
■つづき県議■ 最初にJR駅のバリアフリー化の問題でお聞きをしたいと思います。
バリアフリー化の街づくりなどがいま大きく求めてられいる時ですけれども、西宮でもたくさんの乗客の利用するJR甲子園口駅ようやくエレベーターの設置の取り組みがはじまりました。
当初これは全く進まなかったのですが、私はなぜすすまないかと不思議に思いまして調べてみましたら、国県市がお金を出すのに鉄道のバリアフリー案づくりは鉄道事業者まかせになっていると。「これじゃ進まない」と議会でこれまでも再三取り上げてまいりました。
私が、提案したように鉄道事業者任せだったバリアフリー化づくりを県として初めて案を作るということで、その案でJRと県が交渉しまして甲子園口駅などのバリアフリー化の取り組みがいっきに進みまして、私の地元の住民の方からも声がとどいた。
「県会でのご尽力でやっと着手が決定しました由、まことに嬉しくうきうきしますと平成20年まで元気に生きて地元甲子園口駅のエレベーターと昇降したいと意気ごんでおります。昭和9年瓦木村の有志が土地費用の一部を提供してやっと甲子園口駅ができました」。駅を作るのにも住民の方が相当大変な苦労を昔からされてきたことが分かったわけですが、そういうお礼のお便りなんかもたくさんいただきました。
ただそういう中で、いくつか心配の声が要望も新たに寄せられているところです。その要望の一つがエスカレーターを設置をしてほしいという声であります。エレベーターだけでは待ち時間が長くてたくさんの人が利用したい場合に次々に乗れないと、だからエスカレーターも是非設置をしてほしいという声がたくさん寄せられております。
西宮でもお隣のJR西宮駅もすでにエスカレーターも設置をされておりますし、バリアフリー化ということではこの甲子園口駅も是非エスカレーター設置をしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
■上原まちづくり課長■ 現在のJRから提示された案の中にはエレベーターはございますけれどもエスカレーター設置につきましてはまだ整備計画に含まれておりません。
それの理由といたしましては、現在でも通行量が多い階段の一部をですね一部撤去して設置せざるを得ないと。こういう甲子園口独特の困難性がありまして、そこらへんにつきましては十分配慮する必要があると考えてございまして、改札からホームまでの動線の安全の確保ができるという前提の上で今後の検討課題と考えてございます。
■つづき県議■ エスカレーターの設置をぜひ進めていただきたい。そういうような構造にも階段なども新たに作る場合ならないと思うんですね。今の既設の階段非常に急ですから、バリアフリータイプのエスカレーターを設置をしようと思っても難しいかと思うのですが、あたらな今年詳細設計を作られるということですけれども、エスカレーター設置が可能になるような構造にもしていくということを取り組んでいただきたいのですが、どうでしょうか。階段の勾配などですね。
■上原まちづくり課長■ 詳細設計につきましては、これから詰めていきますけれども、今ご指摘の件につきましては技術的には現在の既設の階段、つまり大阪方向の階段でございますけれども、こちら側につきましては、一人乗りであれば可能なだけの幅が確保されておりますので、今後の実際の交通量、今後階段を中心にホームを延伸しますので通行量は半分になりますからそこらへんの状況を考えまして検討していくべきと考えてございます。
■つづき県議■ ぜひそれ進めていただきたいと思うんですね。もう一つ実は安全性の問題があるんですね。プラットホーム上に駅に階段を設けた際、今お話がありましたプラットホーム部分がその分逆に狭くなるということで乗客の安全な通路をどう確保するかということがプラットホーム上の安全対策として非常に大切になってくるわけですけれども、今回の甲子園口駅のエレベーター設置案はですね、階段で狭くなったプラットホームの片側だけにプラットホームの上のところですけれども、片側だけに歩行者のそういうプラットホーム上の通路を確保しようという計画になっているんですけれども、これが非常に安全上危惧されるわけです。
その通路を乗客が歩いた場合ですね、真横をJR甲子園口駅の場合は快速が通過をすると、私も何度も乗って上り下り線確かめましたけれども、JRでも例えば大阪神戸間は、各駅停車と快速が同じレールを通常走っているわけですね。新快速だけは別のレールですから、各停の停まるレールを走ってその駅を快速電車が通過をするという形になっています。
そうしますとJR甲子園口の所を実際に乗って確かめましたけれども、運転手の後ろから見ましたら時速150キロのスピードで甲子園口を通過すると、そこの歩行者の幅が2メートルしかないということでは、非常に危険な状況、
しかもJR甲子園口駅は左右大変なラッシュになりますし、そういう点でまた今度新たに通路ができる部分というのを乗客は集中する場所になっております。そいう点でもこの非常に危険な状況の対策が今緊急に考えなければいけないと思うんですが、その点はいかがされるんでしょうか。
■上原まちづくり課長■ 本整備案ではホームの延伸部分と既存部分をつなぐ既存階段横の通路幅につきまして南側でございますけれども、国土交通省では、1.5メーターを確保することが求められておりますけれども、より安全に通行できるように2メートルの幅を確保しておりまして安全対策については十分配慮したものになっていると認識をしております。委員ご指摘の集中する場所ということでございましたけれども確かに今東側階段一箇所しかございませんので、東側に集中してございますけれども、ホームを延伸することによりまして、そこが丁度階段真ん中部分になりますので一番狭いところにつきましては動線が少ない所と考えてございます。
■つづき県議■ 2メートルにするということなんですけれども、私JRの元町駅から大阪駅の間の各駅を調べてみました。そうしますとプラットホームの中に階段が設けられている場合その両側に通路が確保されているんですね。特に快速電車が通過をするような駅については、必ず両側にプラットホーム上通路階段が確保されていると。だから快速電車が来て怖いなという場合は、快速電車が通らない側の通路を通ってプラットホーム上を移動がきるという状況になっているわけです。
そういう意味ではせっかくバリアフリーということでやりながら新たな危険を持ち込むということになってはこれは何のためにバリアフリーの取り組みをしているのだということにもなりかねない問題ですし、私も沢山の方からこれは非常に危険だというような声を、乗降客の方からいただいております。2メートルの確保だから安全だと、これは見直すべきだと思うんですけれども部長どうですか。
■上原まちづくり課長■ さきほども申し上げましたけれども、現在の構造では両側に通路幅は確保することはできません。北側につきましては、完全にそこは歩かせないようにするとさせていただきまして、南側に2メートル持っておりますけれどもそちらにつきましては通行量が激減するということでございますし、特に車椅子利用の方につきましては、駅員が乗降補助をしておりますので、安全な移動につきましては今後ともJR西日本において十分検討されると考えてございます。
■つづき県議■ こういう問題が出てくるのはですね、今JRの駅員の方がいろいろやるということですが、プラットホーム上にいるということがほとんど見かけないですからね。それで対策とれるのかということが大きな根本問題なんですけどね。元々色々と確かにバリアフリーのつくりで苦労はされていると思うんですけれども、狭いプラットホームの一箇所に集中して乗客を処理するというやり方が、こういうプラットホームの幅が狭い場合に問題起こしてきていると思うんです。
今回の県の案では、線路動かすのに莫大な費用がいるわけですけれども、私はそういった点も考えて別に地下道案を考えてやったらどうだという案を提案をいたしました。
私の案なら線路を動かす必要はないわけで今回の総事業10億円の案よりも安くできるんではないかと思います。実際県の方でやられた試算でも私が提案しました地下通路案でそれでエレベータを設置するという場合10億円程度で済むのではないかと算定をされておられますけれども、ここへ仮にさらに階段を設けるという形にした場合でも15億円よりは安く済むのではないかと。
しかも分散して乗降客がいろいろ移動ができるわけですから快速通過時の安全対策も十分検討ができるのではないかという点でこの点の再検討を、これは部長ぜび答弁していただきたいんですが、あともう一つは15億円もの事業費の根拠が全く明らかにされていないんですが。
そういう鉄道事業者任せになっていう点も改めていただくということも含めて部長の答弁お願いしたいと思います。
■佐々木まちづくり復興担当部長■ 先ほどつつい委員の時にお答えいたしましたけれども、JR甲子園口のバリアフリーにつきましては、県自らがさきほどの地下道案も含めましてコストそれから安全性それからJR、西宮市そして兵庫県のそれぞれの立場からの評価をいたしまして現在のホーム延伸案に結論に至ったということでございます。ちなみに地下道案につきましては、客観的に見ても身障者のみを通るような地下道についてはどうかという学識者のご意見もございましたし、そもそもJR西日本以外もその案では事業を実施する意向がないという前提でJR西日本と県そして西宮市が意向を調整いたしましてそして財源等を調整いたしまして現在の案になったということをご理解いただきたいと思います。また事業につきましては、さきほどつつい委員の際に申し上げました通り総事業費は15億円でエレベーター設置、ホーム延伸及び階段新設費用で約6億5000万円。
線路等移転費用約5億円その他費用約3億5000万という内訳でございます。今後詳細設計をJRがするにあたってよく協議をしながらその費用の詳細についてもつめてまいりたいと考えております。
■つづき県議■ JR側は、駅員を減らしたというのが一番のこういう取り組みをやる場合の動機になっているんです。そういう点を良く考えて対策も考えていかなければあかんと思いますし、地下道を広げれば一般乗降客も大いに利用できて先ほどのような問題点が改善できるということですのでぜひこれは検討を求めておきたいと思います。
武庫川の洪水対策について
■つづき県議■ 次に、武庫川の治水対策の問題についてお聞きをいたします。私たち武庫川の治水対策の問題についても現実の危険にたいしてどうすみやかに対処していくのかということが一番住民の安全を守る上で求められているということを一貫していろんな角度から提案をし求めてまいりました。
津波にたいする武庫川の堤防の補強の必要性の問題も、そういった点から近々起きるといわれている津波に対する安全性、今の堤防で大丈夫かと言うことを再三指摘をしてまいりましたけれども、今回ようやく検討しようという県の態度の表明がありましたけれども、これはぜひきちんとやっていただきたいと思います。
さて、その武庫川の問題で上流側の方ですけれども、武庫川上流の武庫川本川これは、河川断面としてはこれは10年に一度の洪水に対応できるという状況でしか今はないということですね。
青野ダムの効果を考慮しても60年に一度の洪水対策にもはるかに届かないという治水レベルではないかと思います。その武庫川に流入する各支川の殆どが、またよくあっても10分の一程度あるいはそれ以下という状況で、先日の本会議で我が党の議員がここに仮に県が考えているような平成16年10月18日モデル降雨が降ったとすれば、支川も含めて武庫川上流域が危ないんじゃないかということを指摘をしましたけれども、知事の答弁ではこのことについて、一切否定もできないという事態でしたけれども。溢れるという我々の指摘について改めて確認をしたいと思います。
■田中河川計画課長■ 上流部の流下能力につきましては先ほど委員ご指摘のありましたようにその場所によっては、その地点での評価としましては、10分の1の確率の整備が進んでいるということでございますが、ご指摘の方の100年に1回の雨が降った場合にどうかという点でございますが、その流下能力からみればおそらく溢れる部分もでてこようかと考えております。
■つづき県議■ 流域委員会に県が出した資料では溢れる部分も出てくるのではないかという状況ではないんですね。県が出した資料で平成16年10月18日モデル降雨では、武庫川渓谷すぐ上流にあたる羽束川合流点では、現況の武庫川の流下能力が1690トンまあ1690立米/秒ですか、しかないのに100年に一度の大雨では、ここに計画洪水流量大雨モデル降雨による流量が3300トンも流れ込むというような形になっているんですが、流下能力の倍近い流量が流れ込むと、これは単純にちょっと溢れるというのじゃなくって大洪水になるのではないかと危惧されるのですがどうでしょうか。
■田中河川計画課長■ ご指摘の流下能力の件で今委員の方からありました1690トンという数値につきましては河川でいいますハイウオーターレベルそのハイウオーターでの治水安全度を評価しておりまして、100分の1の雨が降った場合には、ハイウオーターは当然超えると思いますが、堤防を超えるかどうかというのは検討の必要があるかと思います。
■つづき県議■ これは上流の方はハイウオーターを超えてもですね問題ないかのような考え方ね。
武庫川の下流では堤防の補強を私たちいくら堤防を乗り越える洪水対策をやるべきだといってもハイウオーターレベルまでしか考えませんというような超えることはありません。ハイウオーター超えることはありませんという態度をとっておきながらですね。上流域の住民の方に対しては堤防すれすれあるいは超えるようなやつは問題ないかのようなそういう姿勢は非常に僕は問題だと思うんですね。
武庫川流域委員会で出されている羽束川だけの問題じゃなくてですね、例えば羽束川合流点、船坂川合流点では流下能力が2000トンしかないのに2500トン流れてくると。
有馬川合流点から山田川合流点では1130トンしか能力がないのに1400トン流れてくると。あさくら合流点と有馬川合流点の間では1610トンしか能力がないのに2400トンも流れてくると。さらにですよ三田市北部の有野川合流点では流下能力の倍ぐらい流量が流れてくるというような事態になっているわけです。
こういうたいへんな状態になっていてしかも篠山市区域では2年確率の洪水対策しか武庫川の本川自体ができてないということが明らかになってきていますが。
武庫川上流では、どこもかしこも流下能力以上の洪水が来てですねたいへんな状態になるということですけれども、この点について県としてきちんとした考え方を整理をしていくべきではないかと。武庫川上流域の住民にはこういう事実こういう問題があるということは一切明らかにされていないという点についてどういうように考えておられますか。
■田中河川計画課長■ 武庫川上流域の河川改修工事につきましては、委員ご指摘の通り上流部の河川安全度その地点での流量確率2分の1整備をすすめておりますが、この整備にあたりましては当然地元の方々に十分説明をした上で事業を行っているところでございます。
下流も上流も支流も、同じ治水レベルの保障を
■つづき県議■ この流下能力を大幅に超えるような大雨を想定しているという状況でしょう。ダムの方は100年に一度の洪水対策ということをさかんに武庫川下流住民に対して大洪水がおきるということを言っておられます。4千何百トンですか流量が流れるんだというようなことまで数字まで出して明らかにされてきているんですけども、しかしその肝心のみなさんが言っておられる下流には4千数百トンの大雨がなるんだと言っているその雨が降る上流域では、今いいましたように2分の1、2年に1度の大雨対策か10年に1度の大雨対策ぐらいしか川そのものはできていないという深刻な事態でしょう。
下流の県民だけが治水対策をえられればいいというものではもちろんないと思うんですよね。当然、各支川でも何万人という県民が暮らしておられるんですけども、各支川の県民の命も当然大切にしなければいけない。下流では100分の1というけれども支川にくらす住民には十分の一と言い方は、そういうような考え方はおかしいんじゃないかと。
三田に住んでいようが、支川流域住んでいようが、武庫川下流に住んでいようが同じ治水レベルを保障するという立場たたないといけないんじゃないかと思うんですが、いかがですか。
■田中河川計画課長■ 今、武庫川の治水対策につきましては、武庫川流域委員会を設置しまして議論しているところでございますが、ご存じのようにその議論の内容は、河川整備基本方針、河川基本計画を策定する中でご意見を伺おうとしているわけでございます。
ご存じのように河川基本方針の内容でございますが、その内容はその河川の将来あるべき姿またその方向性を定めるものでございまして、武庫川での治水というは甲武橋地点を基準点として百分の一の降雨に対して、上下流の整合のとれた長期的な計画として策定するということでございます。
それの計画の策定にあたりましては当然上流部も百分の一の計画降雨に見合った上流部の河川改修というものも当然必要と考えておりまして、上流部の溢水を前提とした下流部の治水対策というものは考えてはおりません。
■つづき県議■ 今上流での溢水というのは考えていないということですけれども、今の武庫川で河川工事を県がされておりますけれどもその根拠となっているいわゆる工事実施基本計画ですか、これは下流は100分の1でしょう。上流は60分の1しか最高ではやりませんよと。現実では10分の1そのままで終わっているわけですよね。そういう状況で県自身が上流と下流の対策を使い分けてやってきとったんですよ。
いわば100年に1度の大雨が降れば三田や上流では溢れてもしかたがないような、こういう対応やったでしょう。私も再三ダムの計算のやりかたでも上流で溢れるやないかというても、それは溢れたやつもそれはダムの予定地に流れてくる計算なんですということでね溢れること自体は否定はされなかったというのがこの間の経過なんですけれども、いずれにしましても、こういう工事実施基本計画こういう上流と下流を差別するというようなやりかたを、いまだとり続けるんですか。それはちゃんと改めるということなんですか。
■田中河川計画課長■ 先ほども申しましたけれども、今武庫川の基本方針を検討している最中でございますが、その時の治水安全度につきましては上流下流とも百分の一規模を確保するという前提で検討しております。
■つづき県議■ こういう今、100分の1で考える。それは考えて100分の1。実際はしかし武庫川の上流の支川は10分の1しかない本川も10分の1、本川の上流いったら2分の1ぐらい。2年に1度ぐらい溢れてしまうという深刻な自体になっていると。この点については、どういうように計画の中に組み込んでやっていくんですか。下流は百年だとか実際に10何年に一度対策やっているという状況です。全くアンバランスな対策になっている。それ以上渓谷より上流の名塩川の合流点の上流側はぜんぜんそれ以上のものは対応をしようという計画がないという状況だと思うんですけれども、どうですか。
■田中河川計画課長■ 委員ご指摘の点は、河川整備の基本方針の範囲ではなくてですねそれに基づいた河川整備計画を策定する際の考え方のことじゃないかと思うんですが、当然今流域委員会の中で河川整備計画についても議論をしていただいておりましてどの地点をどう整備していくかということもその中で議論されると考えております。
■つづき県議■ 下流で4400トンですか平成16年型のモデル降雨、これが上流域では先ほど県の資料を指摘しましたように確実に溢れる状況が続いているという状況でしょ。これについて、そういう状況を放置してあるのか、計画は考えるけれどもそこは何にもしませんよということではなんにもならんわけですよね。当然同じ治水レベルに全部引き上げていこうとういう考え方に基づいてやらなければ、大雨のことはわーわー言うけれども、実際降るところでは全然対策やらないということはダメじゃないかと私言っているわけです。これはいつできるんですか。その対策は。
■田中河川計画課長■ 先ほども申しましたように河川整備計画を策定するさいに今おっしゃいましたように全体上下流の状況を見ながらどの箇所を整備するかということを議論されるということで、その整備につきましては、河川法でおおむね2〜30年間で整備できる範囲を河川整備計画の中に位置づけよというふうになっております。ただその際に今の整備計画にいつづけられるかということと、それはまたこれからの議論の中に入りますので、いつできるのかというところのご返事は今現在できかねます。
■つづき県議■ 要するにだからその一番治水安全度のレベルの低いところの対策、そこへしかも大雨が降ると言いながら、そこをいつまでにどう改善するかという口実そのものが全然低いレベルで、しかもそれよりも低いレベルでしか現在やっていないと。それを改善する方針やあるいは見通しも持っていないという状況でしょう。これがおかしんじゃないかと言っているんですよ。
こういうような対策でですね結局今の県の資料見ても、現在の川の状況では確実に溢れると。溢れたら私が言っていますように武庫川渓谷のダムの予定地には、それだけの流量が流れない可能性があるという状況になろうかと思うんですけれども。こういう全くちぐはぐな上流にはそれだけの雨が降るということは、相当そのための対策を考えようとはしていないと。下流では、ダムは作らないかんという考え方を改めるべきじゃないかと言っているわけです。工事そのもの100分の1、60分の1の区分けをしてきたということを根本から改めるということですか。
■田中河川計画課長■ 工事基本計画につきましては、現在も生きているという計画でございまして、それに基づいて整備もすすめています。ただ先ほど申しましたように武庫川の流域委員会において、その工事基本計画に変わる河川整備基本方針それと河川整備計画これを議論されているということでご理解をいただきたいと思いますが。先ほど上流を無視してとかいうご発言がございましたが、決してそういうことではなくて、やっぱり上下流のバランスを考慮した上で、どの場所を優先的に整備していくかとそういうことを考えていくということでございます。
■つづき県議■ やはり、結局この口実のとってきた立場というのは改めないですね。
こういうちぐはぐな計画がまかり通っていると、本当にみなさんが100年に1度の大洪水がたいへんだというように本当に思っておられるのであれば、下流だけではなくて上流も本当に手当を打たなあかんという立場に立たないといかんのにそういう立場に立とうと、口実の見直しの考え方もないということは、結局ありえないような過大な洪水を元々考えているから取り組み自身に緊迫感もないし、その大雨が降るというところの対策もやろうとしていないということを如実に示していると思うんですね。
溢れるという資料、いろいろと数字を上げてお示ししましたけれども、このことについては県が本来おおいに発表しなあかん問題でしょう。そのことすらも私が資料提供求めてもそれを出さないというような、何も検討していませんという、けしからん態度をとってきているという点からも、そういう姿勢も根本的に改めてやっていただくことを要望して私の質問を終わらせていただきます。
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