大阪北部地震の被害をふまえた対応について緊急の申し入れ
大阪北部地震への対応、被災者支援に、ご尽力いただいていることに敬意を表します。 6月18日発生した大阪北部地震では、小学校4年生の女児(9歳)が倒れてきた小学校のプール横のブロック塀の下敷きになるという痛ましい事件が発生するなど、5人が死亡、400人を超える負傷者がでて、県内でも27人の重軽傷者がでているとされています。 党議員団として、亡くなられた方とそのご家族に対して、心からお悔やみを申し上げるとともに、被害にあわれた方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 このような痛ましい被害が繰り返されないように万全の対策を尽くすことが求められます。 ところが文部科学省は、これまで、今回のようなブロック塀については、同省がすすめている「非構造部材」の耐震点検や対策の対象外としていました。これでは、災害時に、子どもたちの安全を守れません。 また、災害時の人命救助、被災者支援の拠点となるべく病院では、今回の地震で、屋上にある受水タンクが破損し、水漏れによる電源喪失になるなど深刻な事態が起こっています。 今回の地震を教訓に、とるべき対策は、さらにでてくることが考えられますが、当面以下の点について、緊急に申し入れます。 記
- 大阪北部地震の被害状況の把握、県内はもとより他府県も含め必要な被災者支援をおこなうこと。
- 地震などによる災害から子どもたちを守るために、現在点検対象から外れているというブロック塀なども含め、学校施設の耐震性の総点検をおこない、必要な対策を早急に講ずること。
- 災害時の人命救助、被災者支援の拠点となる病院施設のライフラインの耐震性の総点検をおこなうこと。
- 国、大阪府とも協力しながら、今回の地震の被害状況を明らかにし、被害の再発を防止するための手立てを迅速にはかること。
- 南海トラフ地震発生も懸念されることから、公的施設、民間住宅・施設の100%の耐震化、大津波対策など必要な手立てを講じること。
以上 兵庫県知事 井戸敏三 様 |