灘区の借り上げ住宅入居者が県へ請願 「年老いての転居は無理。継続入居を」
神戸市灘区の「借り上げ住宅『フレール六甲桜ヶ丘』継続入居を求める入居者の会」は1月23日、県知事あてに、借り上げ県営住宅継続入居を求める請願署名を提出しました。署名提出にあたって「借り上げ住宅入居者連絡協議会」の安田秋成氏、石田健一郎氏、日本共産党の、きだ結県議、味口としゆき神戸市議が同席しました。
「入居者の会」からは、「県から住宅の斡旋があり、『これに外れたら追い出される』とあわてて転居された人が、慣れない暮らしのなかで心労が重なり、救急車で病院に運ばれました。命にかかわる問題なので、継続入居を認めてください」「『引越しするのはかなわん。年も年やから、おいてほしい』―これが入居者の声です。七十を過ぎての転居は無理です。ぜひ買い上げることから検討してほしい」など切実な声が次つぎに出されました。
「宝塚市は再契約を約束したので、ぜひ県も約束してください」「震災の最大の教訓は、コミュニティーを壊さないことではないですか」との訴えにたいし、応対した県土整理部住宅建築局住宅管理課長は、「宝塚市は戸数が少ないから、兵庫県や神戸市とは違う」「コミュニティーは、グループでの住み替えも検討しています」など、冷たい答弁に終始しました。
(2012年1月29日付「兵庫民報」掲載)
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