公立高校の通学区の拡大についての県民意見反対40%、賛成32%
(「兵庫民報」より転載)
県教育委員会は、2月に実施した公立高校の通学区域の拡大についての県民意見の募集(パブリックコメント)の結果を公表しました。 862件の意見のうち、「反対」が40%、「配慮・慎重」があわせて13・8%の一方で、「賛成」は31・8%でした。意見募集のうち、小学校・中学校の保護者が64%を占め、子どもの進路に悩む保護者の関心の高さが示されました。 但馬地域では反対が60%以上あり、丹波・三田で41%、播磨東で43%、播磨西で48%もあり、群部を中心に反対が強いことが浮き彫りに。 「親の通学費の負担も重くなる」「過度は受験競争にならないように」「地域の高校希望者が減り、いずれは統廃合につながるのでは」「塾への依存を高める」「すべての希望する生徒に高校進学の保障を」「すでに選択肢は十分に確保」「公立高校を新設してほしい」などの意見が寄せられました。 これだけの反対や慎重にすべきとの意見がありながら、県教委は早ければ2013年度にも学区の拡大をする方針で、非公開の検討委員会で議論をすすめ、案をまとめる方向です。県民意見の反映が求められています。
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