2011年度 兵庫県予算
兵庫県は十四日、来年度予算案と「第二次行革プラン」(最終案)を発表しました。 一般会計で2兆1285億円(前年比3・4%減)、法人の税収がのびる一方で、地方交付税等が減額されており、県は「厳しさ」を強調。一般事業費を1割カットする「第二次行革」実行予算となっていますが、一部に運動の反映も見られます。 日本共産党が県民と連携し署名など運動をすすめてきたこども医療費助成は、通院について小学校6年生まで拡大。 また、児童虐待などに対応する県こども家庭センターの体制強化、公営住宅へのLSA(高齢者の生活援助員)の24時間配置モデル事業も実施されます。 深刻な未就職者問題で、100人の臨時県職員採用の予算も。 「ダムの実質中止」となった武庫川では総合治水対策として、下流の築堤と新規遊水地事業が盛り込まれました。 一方、高速道路などは優先してすすめ、パナソニックなど大企業立地補助金は削減なく「聖域」として37・5億円を計上。35人学級は小4までにとどまり、現在16ある県立高校の通学区の拡大をすすめるため「新たな通学区リーフ」の作成予算もつけています。 兵庫の農業を破壊するTPP(環太平洋連携協定)への国の参加を想定した新規施策をすすめようとしています。 批判をあびた「第二次行革プラン」のこどもや障害者の医療費助成の所得制限強化は来年度以降に先送りされ、西武庫・明石西公園などの県立都市公園の廃止方針は、撤回されていません。
|