県立病院統合など新行革プラン2次素案を発表
兵庫県は、今後11年間に及ぶ「新行革プラン」の第2次素案(企画部会案)を発表しました。県立病院や公社や試験研究機関などの分野の削減が盛り込まれています。 「全体で黒字化」を掲げている県立病院。県立塚口病院(尼崎市)を、4年後に尼崎病院に統合する計画を発表。小児や周産期医療など重要な役割を担っている塚口病院を「赤字病院だ」として廃止し、他の県立病院も近隣の公的病院との役割分担を検討。国の公立病院再編の方向に沿った内容となっています。 また、地域ごとに設置された健康福祉事務所(保健所)や県税事務所などを再編し、現在の111を71箇所に大幅削減。県民からより遠い行政になります。 一方、山林のまま放置されている未利用地(約30キロ平方メートル)は、あらたに特別会計をつくって「環境林」として管理。宝塚新都市や小野長寿の里など、県の計画失敗のツケを県民にかぶせるやり方です。 関係団体への県幹部の「天下り」で、当て職と高額な役員給与が問題とされてきましたが、井戸知事は、「県の業務をしているので、天下りは当然」と発言し、批判を受けています。 今回の二次素案は、市町意見や県議会の行革特別委員会の審議、県民意見募集(パブリックコメント)などを経て、8月中にまとめられ、第一次分とあわせて最終案となります。 |