播磨臨海地域道路建設は中止せよ
建設常任委員会(17日、杉本県議)
17日、兵庫県議会建設常任委員会で道路整備について審議が行われました。 兵庫県の高速道路は、北海道に次ぐ全国2番目の長さとなっていますが、さらに大阪湾岸道路西伸部、神戸西バイパスや新名神など「高速道6基幹軸」の整備を促進し、あわせて東播磨南北道路、播磨臨海地域道路など高規格道路建設をいっそう進める方向です。全国の流れに反した公共事業偏重の兵庫県政が財政を悪化させているもと、莫大な税金投入の高速道路建設について、抜本的に見直しが必要です。 杉本ちさと県会議員は、神戸市から姫路市の臨海部50キロを自動車専用の高速道路、播磨臨海地域道路を建設しようとしている問題で質問し、「姫路・加古川バイパスの渋滞解消と播磨臨海部の産業発展のために必要」というが、既存のバイパスの改良と、通行規制等による通過交通を山陽道・中国道などへの振り替え、渋滞解消を行うよう提起。数千億円ともいわれる巨費を投じる播磨臨海地域道路計画は中止するよう求めました。そのなかで、昨年行った国のナンバープレート調査は、交通量を測るキロ台数でなく、車の台数のみを根拠に通過交通が少ないとして、山陽道への振り替えは効果がないとしており、間違っていると批判。 また、県は渋滞解消の他の方法の検討をしておらず、はじめから道路建設ありきで、大企業の利益につながる臨海部の開発のための事業であることが浮き彫りになりました。
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