視界不良 神戸空港開港 問題山積のまま マスコミの批判集中
神戸市が設置・管理する神戸空港(同市中央区ポートアイランド沖)が16日、開港しました。 関西国際、大阪(伊丹)両空港に次ぐ関西で3つ目の空港で、航空三社が東京など国内七路線・1日27往復便を運航させます。 大型機が就航せず収入が予定より激減し、市が公約違反の市税投入を打ち出したり、空港島の土地が売れず借金返済の見込みがないこと、狭い空域で関空を使用する飛行機と近接する飛行の危険など、多くの問題点が解決しないまま開港を迎えました。 この日、市は、早朝に開港式典を開き、また「夢と未来を翼に乗せて飛び立ちます」などと美化した「神戸空港ニュース」を新聞折り込み。市内は多彩な記念キャンペーンが催されました。一方、テレビや新聞は、「抱える問題の深刻さを考えると手放しで祝う気にはなれない」(「朝日」社説)、「財政不安 どう解消」(「産経」)など、いっせいに問題点や疑問を報道。メディアの批判が集中する異例の開港となりました。 各市民団体は、早朝から空港のそばで抗議行動をおこなったり、正午過ぎには市役所前で共同の抗議集会を開催。「市民は納得していないぞ」「税金投入を許さない」と声を上げました。 |