神戸空港がついに開港 市民団体がシンポ 財政、安全性など熱心に議論
16日の神戸空港開港を前に「神戸空港開港反対シンポジウム」が15日、神戸市内で開催され、250人の参加者が同空港の問題点をあらためて議論しました。 同空港反対の運動にとりくんできた21の市民団体・民主団体・政党が初めて共同してよびかけた、「神戸空港開港反対?共同行動」の一環です。 「新しい神戸をつくる市民の会」の中田作成氏は、同空港建設の是非を問う住民投票請求署名運動など市民の運動をふりかえり、「神戸空港問題は壮大な住民自治の実践場」とのべました。 「ストップ!神戸空港」の会の瀬戸恵子氏は、財政問題を報告。市が公約を破って「税金投入」をいいだしたことにふれ、「一度投入を許したらどれだけつぎ込まれるかわからない。監視と運動を」と訴えました。 航空安全連絡会議の森徹次氏は、パイロットの立場から、狭い空域のなかで運航する危険性を具体的に説明。近接する関空機との関係や六甲おろしの横風など、「すごく不安のある空港」と語りました。 水先人の渡辺茂氏が船舶の安全が脅かされることについて、「神戸空港工事の中止を求める市民の会」の讃岐田訓氏が海洋環境の悪化について、「ミナト神戸を守る会」の東條健司氏が神戸空港裁判について、それぞれ報告しました。
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