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2005年12月02日

耐震偽装問題で県の対策強化を要求

ねりき恵子県議(12月2日、建設常任委員会)

 2日の兵庫県議会建設常任委員会で、日本共産党のねりき恵子県議は、全国的に広がり重大問題となっている「姉歯設計耐震偽造問題」を質問しました。
 ねりき県議は、「検査機関が民間解放されたなかで、責任の所在が不鮮明になっている。きちんとした公的な最終チェック体制を強化すべき」と指摘。
 行政で検査する建築主事の体制について、検査機関と業者との癒着がないか、県下に他の耐震偽造物件がないかの徹底調査を求めました。
 姉歯設計事務所は、兵庫県下で姫路と三田の2ホテルの関係しており、その安全性の確認が問われましたが、県と姫路・三田市は、いったん「安全」と発表し国にも報告しながら、8日後の29日には、一転、「耐震偽造の疑いが見つかった」と発表、ホテルは営業休止になっています。
 県は、再調査しながら偽造が見抜けなかったことについて、「大変申し訳ない」としながら、「同じ特定行政庁の市からの報告を取りまとめただけ」「偽造の手口の情報が不足していた」などと言い訳をしましたが、肝心の構造設計の「再計算」をしていなかったことを認め、今後「3年分の資料の再計算を含めた再チェックを行う」としています。
 県議会の議論を通じ、県民の命にかかわる建築物の安全性にかかわる問題で、県民の不安にこたえる対策強化の必要性が浮き彫りになりました。

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