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2005年07月05日

知事選挙でのご支援・ご協力に心から感謝します

「県民が主人公の県政をつくる会」の声明

 七月三日の県知事選挙で、「県民が主人公の県政をつくる会」の金田峰生候補は、告示一カ月前からの出発でしたが、三三・三三%という低投票率のなかで三十五万四千五百八十四票(得票率二四・四七%)を獲得し、大健闘しました。ご支援いただいた県民のみなさん、「会」のたたかいに参加して奮闘された諸団体のみなさんに、心から感謝いたします。
一、今回の知事選挙で、現知事陣営には、自民・公明・民主・社民の各党と一万八千の推薦団体がつきました。その力関係は、推薦政党の昨年参院比例票でみると、現知事陣営の「オール与党」票二百七万四千八十五票に対して、「県民が主人公の会」参加の政党である日本共産党は二十一万五千七百二十四票でしたから、約「十対一」の力関係のもとでのたたかいでした。このなかで、金田候補が「三対一」の得票率をかちとりました。
 これは、「県民が主人公の会」の候補者として金田峰生候補を擁立し、県政の流れをかえるために党派をこえて支持を呼びかけ、「会」の加盟・推薦・支持支援の各団体が力をあわせて奮闘した結果です。
 金田候補が獲得した二四・四七%の得票率は、躍進の時期であった阪神・淡路大震災後の九八年知事選挙で梶本修史候補が獲得した二六・八八%につく得票率です。
 得票数では、投票率が三三・三三%という過去最低のなかで三十五万四千五百八十四票を獲得しました。今回と同じ「一騎打ち」となった九八年知事選挙での梶本候補の得票は四十五万二千三百三十二票でしたが、この選挙の投票率三九・九〇%に換算すれば、金田候補の得票は約四十四万票に匹敵します。
 これらの点でも、金田候補が、告示一カ月前からの出発で、今回の得票、得票率をかちとったことは、大健闘と評価することができます。

二、論戦では、金田候補が終始圧倒しました。金田候補と「会」は、現知事の福祉医療の削減、高校統廃合や、三十五人学級の拡大拒否など、福祉・教育に冷たい姿勢を批判し、神戸空港と関空を結ぶ「海底トンネル」建設まで主張する開発優先の県政、松下・東芝の大企業には八十四億円の補助金を出しながら、県全体の中小企業予算(融資を除く)は七十六億円という中小企業軽視、政府税調委員としてサラリーマン大増税など増税の旗振りまでしてきたこと、この知事の退職金は一期四年で五千万円など、ひどい県政の実態を告発しました。
 そして、税金の使い方を県民本位に変えれば、県民の切実な要求が実現できることを示し、「県民が主人公の県政」への転換を訴えてたたかいました。
 このなかで、現知事陣営は、論戦をさけ、「土俵にはのらない」戦術でしたが、ついに福祉医療、海底トンネル問題では、口を開かざるをえなくなり、「言い訳」と「居直り」発言をおこなうところまで追い込みました。しかし、全体としては、現知事陣営は、「会」が提起した問題にこたえず、論戦をさけることに終始しました。これが、無党派の人々の「オール与党」相乗りへの批判とともに、低投票率の原因になったといえます。

三、井戸敏三知事は、再選したものの、その「絶対得票率」は、有権者全体の二四・七〇%、四分の一の支持をうけたにすぎません。井戸知事は、「棄権は現状への信任」などといっていますが、「神戸新聞」の出口調査でも、井戸県政一期目の評価について、「どちらともいえない」が四九・五%で、「評価する」の四〇・七%を上回っています。井戸氏に投票した人をふくめて、「現状への信任」などではなく、知事は県民の声に真摯に耳をかたむけるべきです。

四、今回の選挙を通じて、県政革新をめざす諸団体の共同を前進させ、「県民が主人公の県政」をめざす今後の県下各地でのたたかいを前進させる重要な足がかりを築きました。
 世論調査でも、「子育て・医療福祉・教育」の要求はトップを占めていましたが、金田候補を選択した人の四五・八%はこれらの人々でした(「神戸新聞」出口調査)。二十代から三十代の世代の支持率が高かったことも重要です。
 これらの点に確信をもち、県民本位の県政をつくるたたかいに今後も力をつくす決意です。県民のみなさん、「会」とともにたたかわれた諸団体のみなさんの引き続くご協力を心からお願いいたします。

二〇〇五年七月五日
「県民が主人公の県政をつくる会」
  代表幹事 岸本 友代
    同  合田 泰幸
    同  西川 恭次

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