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2005年07月04日

明石歩道橋事故

県警本部長が謝罪「判決全面的に受け入れる」

(7月4日付「しんぶん赤旗」)

 兵庫県明石市の花火大会(二〇〇一年七月)で歩道橋上の十一人が圧死、二百四十七人が負傷した事故をめぐる損害賠償請求訴訟で、市や警備会社とともに県警の過失を認定した先月二十八日の神戸地裁判決を受け、巽高英・兵庫県警本部長は三日、「判決を全面的に受け入れる」とのべ遺族に謝罪しました。
 この日、遺族十三人と同本部長ら県警幹部四人が明石署内で会い、県警側が頭を下げました。
 同本部長は、「市民の安全を守る責務を果たすことができず、申し訳ありませんでした」と謝罪したといいます。また、「判決を全面的に受け入れる。過失はあったと思う。再発防止につとめたい」と語りました。

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遺族「四年かかったが、やっとけじめがついた」

 遺族五人が同日、記者会見し、感慨を語りました。
 民事訴訟原告団長で、二男を亡くした下村誠治さん(46)は、「県警本部長がでてきて、判決を全面的に認めること、再発防止にとりくむことを聞けた。遺族にとっては、亡き家族への思いは当時のままですが、前向きに生きていくうえでの区切りになったと思います」。長女と長男を亡くした有馬正春さん(46)も、「警察が責任を認め、きちんと謝罪するまで四年かかったが、私のなかでは一つのけじめがついた。涙がでそうになりました」と話しました。
 同時に、今後の県警の対策への注文も相次ぎました。話し合いの席では、遺族から「謝って終わりでは困る」との発言もでました。
 二女を亡くした三木清さん(36)は、「もっと早く謝罪してほしかった。今後、警察がどれだけ再発防止にとりくむのか、どれだけ人の命を守るのか、見守っていきたい」と話しました。
 遺族は、刑事裁判で、神戸地検が不起訴にした当時の明石署長や副署長の起訴を求め二十一日に検察審査会に再度申し立てる予定。警察庁にも、判決にもとづく対策を要請するとしています。

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