「現時点で需給のバランスはとれている」 新たなダムの建設は中止を
282県議会 県民政策部審査で宮田県議が質疑
3月11日の兵庫県議会予算特別委員会で、日本共産党の宮田しずのり県議が質問。丹生(にう)・余野川(よのがわ)など近畿で国が建設をすすめる無駄なダム建設の中止を強く求めました。 宮田県議は、まず兵庫県が昨年自ら発表した水需給予測にもとづいて、「10年後は2割、1日で43万トンも水があまる」と指摘し、利水面では新たなダムは必要ないことを強調。県当局も否定できず「現時点で需給のバランスはとれている」とは認めました。 さらに、現実には水使用が減少しているにもかかわらず、従来通りの過大な「右肩あがり」になっており、実態と乖離していることを明らかにして「新しい数値で再計算する」ことを約束させました。 また、淀川流域委員会に示されたデータをもとに、実際にダムから水を買う阪神水道企業団と神戸・尼崎・西宮・芦屋の各市も、同様の問題を抱え、「右肩上がりで過大」な水需要予測であることを追及し、県として働きかけることを求めました。県当局は「計画の変更の検討で、適正な水予測が必要であり、企業団と協議する」と約束しました。 今後、阪神水道企業団や各市での過大な予測の見直しが焦点になってきますが、巨大ダムという税金のムダづかいをストップさせることができるかどうか、注目があつまっています。 |