芦屋市岩園の大阪城石垣砕石跡を歴史公園に
文教常任委員会(6月17日)
6月17日に開かれた県議会文教常任委員会で日本共産党のつづき研二議員は、芦屋市岩園町の約2万uの宅地開発の予定地で、徳川幕府による大阪城再建の際の城郭の石垣の採石場が発掘された問題を取り上げました。 つづき議員は、「現場は、大阪城の石積み用のための角取石、矢穴で割る寸前の石だとか、半分割ったものなど、相当な数が出ている。矢穴を穿つための作業場も、10mおきぐらいに並んでいる。当時の石工あるいは作業に携わった人々の生産の場、仕事の場がそのまま存在していて、貴重な史跡だ。小豆島採石場は国指定史跡となっている」「ここから切り出した石を夙川を伝って海に出、海上輸送で大阪城に運んだと云われているが、現地から空気の澄んだ日は大阪城が見える。当時の採石現場から、(大坂城を見ながら)江戸時代大阪城再建の様子に思いをはすことができる場所だ。子どもたちが勉強できる場としても、歴史的な公園として残す」ことを求めました。 武田県教育長は、開発をストップしてほしいという学会等の要望が出ていることを認めつつ、「現在、文化庁とも連携をとりながら、どの部分を調査するか あるいはどんな形で調査をするか芦屋市教委と調整中で」、つづき議員の提案については「これから参考にさせていただきたい」と、答弁。遺跡保存のための本格調査については明言を避けました。 その後、岩園採石場のシンポジウムでは、大坂城再建の採石場としては、東六甲筋が、小豆島の採石場を上回ることが報告されました。
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