2月議会速報 《本会議の討論》
《03年度補正予算反対討論 新町みちよ》 3月10日
新町議員は、補正予算案は県民のくらし応援でなく、県の大型開発優先のツケを県民にまわす内容だと指摘。建設強行したが利用の少ない但馬空港に赤字補てんの一方、精神障害者の社会復帰施設整備費が減額されていると批判しました。 また、県が土地開発公社などに先行取得させてきた莫大な土地が、活用できず借金の利子がかさんでいることへの批判をかわすための「対策」があるが、県の反省は欠けたままだと強調。県は「ゴルフ場やリゾートの開発抑制」とごまかすが、1,074億円もかけた「宝塚新都市」の用地取得は明確に開発目的だったことや、淡路島では県自らリゾート法にのって開発を行い、民間業者撤退の後始末までした事実を指摘。県はこれらの土地の時価が「取得時の約六割」まで下がっていることを認めており、県民に損害を与えた責任を明確にし、開発優先姿勢を改めよと求めました。 さらに、川西市の小さな川の「浸水対策」として、総額60億円で、底の厚みだけで20mというコンクリートの巨大タンク建設工事について、もっと安く安全で、ゼネコンでなく地元業者で出来る代替策が様々に可能なことを具体的に指摘、「代替案のまともな検討もない」と反対しました。
《04年度(新年度)予算反対討論 筒井もとじ》 3月25日
筒井もとじ議員は、上程されている新年度予算関連の68議案のうち32議案について反対討論を行いました。 筒井県議は、小泉内閣の年金改悪や庶民増税に不安や怒りが増している時だからこそ、県が県民を守る国の防波堤とならなければならない。 このような中で、日本共産党県議団は無駄な事業や時代にあわない事業を思い切って削ること。 不況と大震災の後遺症に苦しむ県民のくらしと健康、安全と安心を守る予算にすべきと主張。 福祉や医療では、県行革で削減された老人医療費、乳幼児医療費など、手をつけてはならない弱者の福祉削減にまで踏みこんでいると批判しました。 また、投資事業について知事は「つくる」より「つかう」と言いながら、相変わらずの投資を続けており、県行革の計画を上回る3483億円を計上。そのほとんどが借金になっている。 「なぜここにメスが入らないのか」と強く指摘しました。 筒井議員は他に教育や地域経済の活性化、警察行政のあり方、市町合併などの問題を指摘し、それらの不備を見直した予算組替えを提案した事を表明しました。
《請願討論 杉本ちさと》 3月29日
杉本議員は、消費税増税計画中止の意見書提出を求めた請願について、四月からの総額表示方式の義務づけは、税率引き上げの布石だと指摘。免税点引き下げで中小零細業者は大変な負担増であり、国民の生活も痛めつけられている中、請願を採択するよう求めました。 年金改悪に反対の意見書提出を求める件について、政府の年金改革法案は、保険料を大幅に引き上げ、給付は自動的に十五%も切り下げる内容だと批判。安心できる年金制度の確立を求めた請願の採択を求めました。 県「行革」の福祉・医療改悪の撤回などを求めた三件の請願について、県「行革」のひどさに県民から批判が相次ぎ、県医師会から十万人分の反対署名、県保険医協会から二万人近い請願署名が寄せられたと指摘。入院給食費補助廃止をはじめ負担増計画中止などを求めた切実な声にこたえるよう求めました。 他に、自衛隊派兵中止の意見書提出、乳幼児医療費無料化、災害復興公営住宅の家賃滞納者への対応改善を求める各請願などの採択を求めました。 これらの請願は自民、公明、連合(民主・社民)の反対ですべて不採択に。なお、消費者保護基本法の改正を求める意見書提出の請願など二件が全会一致で採択されました。
《繰越予算反対討論 毛利りん》 3月29日
毛利りん県議は、次年度に繰越する補正予算に反対し、討論を行ないました。 毛利県議は、天皇家に関連したイベントである「全国育樹祭」について、三田の有馬富士公園などの式典会場関連だけで合計8億円もの予算を費やす上、周辺の森林を伐採するなど、本末転倒の事業であることを指摘し、反対しました。 さらに、神戸市の西警察署の増築にかかわって、県議団の調査で、請負業者が下請に仕事をまわすときに、「建築業法違反」をしていることを明らかにし、反対しました。 今回の繰越額は、全体で728億円にのぼり、建設予定地に貴重な動植物がみつかっている生活ダムや、契約企業の責任をあいまいにした尼崎の森のプール関連、地元住民が反対している芦屋の都市計画道路「山手幹線」などにも反対しました。
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