福祉・医療けずる「行革」案を県が発表
兵庫県は12月4日、先月10日に明らかにしていた新「行革」計画(企画部会検討資料)を若干の手直しの上、「行財政構造改革推進方策後期5か年の取り組み(案)」として発表しました。 今回、発表された新「行革」案は、当初計画(企画部会検討資料)と同様、公共事業は温存しながら、来年04年度から医療・福祉施策を削り、県民負担をふやす内容です。 無料だった乳幼児(入院)、母子・父子家庭、重度障害者の「福祉医療」を有料化。老人医療では、1割の自己負担を2割に増やしたり、本人が住民税非課税であっても一定以上の所得がある家族の一員である場合は対象外とするなど所得制限を厳しくしています。入院食事代補助の廃止、民間社会福祉施設「職員処遇改善費」の廃止などをもりこんでいます。 障害者、母子・父子家庭の医療費負担の上限額を1500円から1000円に引き下げるなど一部、当初計画を見直しているものもあります。 兵庫県は現在、新「行革」計画案にたいする県民の意見を募集中(パブリック・コメメント、12月5日〜1月5日までの1カ月)。来年2月には、正式決定したい考えです。(03年12月14日付け「兵庫民報」より) 日本共産党の宮田しずのり県議(行革特別委員)の話 11月10日に「検討資料」が明らかになってから、県民や各団体から批判と抗議の声があつまり、日本共産党も県議会質問で「撤回せよ」と迫ってきました。 そんな中、県当局も修正をよぎなくされ、医療費などで負担増が若干、軽減されています。県民の大きな世論と運動が、県民負担増、医療・福祉の改悪を撤回させるカギです。パブリック・コメントにもみなさんの意見をどんどん寄せてください。県民の運動と連けいし、今後、県議会・行革特別委員会(12月18日、22日、24日、いずれも午後)での論戦をはじめ、あらゆる機会を通じた論戦に全力をあげ、撤回まで追い込みたいと思います。■資料「兵庫県の新「行革」案の主な項目」 http://hyogo.jcp-giin.net/old/tmp/news0312111552.shtml |