米国誘導ミサイルフリゲート艦「ヴァンデグリフト号」の姫路港への入港拒否を求める申し入れ
兵庫県知事 井戸 敏三 様
日本共産党兵庫県委員会 参議院議員 大沢 たつみ 日本共産党兵庫県会議員団 団長 中村 まさひろ 米国誘導ミサイルフリゲート艦「ヴァンデグリフト号」の姫路港への入港要請が県にあったとの報道に対し、多くの県民から不安の声が寄せられています。 わが党の調査では、ミサイルフリゲート艦「ヴァンデグリフト号」は、イラク戦争で、5000回以上の出撃をおこなった「キティ・ホーク」空母戦闘群を構成する軍艦として、イラク戦争に参戦したことが明らかになっています。 現在、米国が引き起こし、泥沼化するイラク戦争に、自衛隊派遣が取りざたされ、県民の中で戦争参加への不安と危惧が急増していますが、そういう中で、イラク戦争に参戦したこのような米軍艦の本県姫路港への入港は、県民をいっそう大きな不安におとしいれるものであり、絶対に容認できるものではありません。 しかも、この間の県の対応もきわめて問題です。11月4日に、在日米軍から入港の通報を受け、7日には、米国総領事館の領事から直接、来庁による要請を受けながら、そういった事実を一切議会と県民に明らかにせず、マスコミによる報道があった今もなお、県知事名で出している照会文すら公表しないなど、県は、県民や議会に対し秘密裏にことを進めようとしていたのではないかと、疑問をもたざるを得ないものであり、知事の姿勢が厳しく問われるものです。 一昨年の米ミサイル軍艦「ヴィンセンス」の寄航に際して、県の照会に対し、米国総領事から「個々の艦船に関しては、核を搭載しているか否かの議論をおこないません」との事実上の回答拒否を受けながら、今回も同様の文書照会をおこなっているとのことですが、核積載への危惧を無くすものではなく、全く無責任な対応です。また、「非核三原則遵守」をうたい、「非核平和都市宣言」をおこなっている姫路市と姫路市民の疑問にもなんら答えるものではありません。 よって、県知事として、ミサイルフリゲート艦「ヴァンデグリフト号」の姫路港入港申請に対して、非核証明書の提出を求めることは当然ですが、イラク戦争に参戦した米軍艦の入港は、県民の安全を守る立場から、きっぱりと拒否することを求めるものです。
以上 |