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2003年02月24日

274回県議会本会議速報
毛利りん県議の一般質問

 毛利りん県議が、神戸空港や関空二期建設などについての漁業補償金を神戸市漁協の一部幹部がプールしていた問題で県の責任を追及し、疑惑の究明を要求しました。
 毛利県議は、不正な「簿外処理」が合計約58億円にも及ぶことを明らかにするとともに、うち19億円が所得隠しとして追徴課税され、さらに5億円が事実上「使途不明」だと指摘。漁協への監督権があるにも関わらず、県の調査は、記録や領収書もなく、使い道を漁協幹部から口頭で聞き取っただけのずさんなもので、5億円の使途も具体的に調べていないことを暴露しました。
 同漁協組合長が、自民党垂水本部分会や前知事の資金管理団体「新兵庫創生研究会」、神戸市長の後援組織「矢田たつお後援会連合会」に政治献金してきた事実や、組合長が会長を務める建設会社が神戸空港の下請け工事を80億円も受注し、「特別扱い」と指摘されているとの報道を紹介。過去の漁業補償金も含め「簿外処理」をめぐる疑惑の厳正な調査と全容解明を求めました。
 当局は「検査は限界がある」と答えましたが、毛利県議が巨額の不正にたいする県の姿勢は許されないと再調査を迫り、知事は、「簿外処理」は「遺憾」とし、再調査は「必要性を確認したうえで対応を考えたい」と答弁しました。
 ほかに、障害児教育や在宅高齢者の見守り、県立舞子公園の整備などについて質問しました。

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