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本会議 第323回本会議議案討論 きだ結
2014年6月11日

【但馬空港の運営権の議案に反対】

 私は、日本共産党県会議員団を代表し、上程中の議案のうち、議案第74号について反対し、その主な理由を述べます。
 第74号議案「公共施設等運営権の設定」は、但馬空港の運営権者を但馬空港ターミナル株式会社に決定するものです。2月議会で、我が党は毎年度多額の赤 字補填をしている但馬空港を指定管理方式から運営権方式にしても採算性を上げることは不可能であり、むしろ空港の安全性を危うくさせること、着陸料などの 利用料金も条例上の料金設定がなくなることを指摘し、反対をいたしました。
 今回は、運営権者から提出された事業計画、収支計画、人員体制などの資料を見ると、空港運営において効率的かつ最適な運用時間の設定を行うとあり、現在 10時間の運用時間を短くし、人員削減することも可能としています。また、周辺の公園管理も含めた県からの補助金は約3.5億円と、今年度とほぼ同額を見 込んでいます。
 我が党は、但馬空港については、将来需要が高まる見通しもないことから、根本的なあり方について再検討をすべきと考えていますが、今回、運営権方式にし ても、赤字問題など、但馬空港の持つ問題の解決につながらないこと、人員体制の縮小によって空港に必要な安全性が後退する危険性があることから、本議案に ついては反対をいたします。
 なお、第62号議案「環境の保全と創造に関する条例の一部を改正する条例」について、反対ではありませんが、より改善すべき点を指摘をしておきます。
 本議案は、特定規模排出事業者からの温室効果ガスの排出量について、現在は取りまとめ発表としているものを事業者ごとに発表するようになる内容です。一 定の前進ですが、2月議会の一般質問で我が党が取り上げたように、東京や埼玉で導入しているキャップ・アンド・トレード、つまり温室効果ガスを事業者では なく事業所単位で、そして、全ての目標を原単位でなく総排出量で規制する方式を兵庫県も採用すべきだということを指摘しておきます。
 以上、議員各位のご賛同をお願いし、私の討論を終わります。

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