私は、日本共産党を代表し、議案第125号、第127号、第129号ないし第132号に反対し、討論を行います。
県立大学の独立法人化関連議案に反対
はじめに、議案第125号「公立大学法人兵庫県立大学に承継させる権利の決定」についてです。
わが党は、県立大学の独立法人化について、経済的利益を生むかどうかを物差しに競争を押し付けることにつながり、教育・研究を統制し、学問の健全な発展を阻害しかねないこと、教職員の身分が非公務員となり評価制度が持ち込まれ不安定な身分となること、大学運営費の保障が不十分になることなどから反対しています。今回の議案も、独立法人化に伴い、県立大学の伝統と地域の文化を担ってきた、県民の財産である建物と用地を法人に承継させるものであり、反対です。
高規格道路の見直しを
次に、議案第127号「一般国道178号浜坂道路久谷第2トンネル工事請負契約の締結」についてです。国道178号・浜坂道路は、鳥取宮津自動車道の一部区間を高規格道路として整備し、わずか6分の時間短縮のために、9キロの浜坂道路全体で245億円費やす過大な事業です。今月はじめに発生した中央自動車道笹子トンネル崩落事故では、点検の方法に問題があったことや、費用がかかることから改修が先送りされていたこと、安全管理が事業者任せになっていたことなどが次々と明らかになっています。根本には、新しい高速道路の建設に熱心で、老朽化した道路、トンネル、橋りょうへの対策をなおざりにしてきた道路政策の問題があります。新規建設から、「維持・管理・更新」に公共事業の軸足を移すべきときです。以上のことから反対です。
指定管理者議案
次に議案第129号ないし第132号、「公の施設の指定管理者の指定」の件です。第129号「芸術文化センター」については、芸術文化は本来、県民に公平に安価で提供するために直接県が責任を持つべきことから指定管理に反対です。また、第130号ないし第132号は、それぞれ「県立武道館」「県立奥猪名健康の郷」「神戸西テニスコート」の指定管理者の指定を行うものですが、利用料金制をともなっており、議会の関与なく、一定の範囲で料金値上げが可能となることから反対です。
以上で討論を終わります。
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