繰り越し予算議案の討論
私は、日本共産党県会議員団を代表し、上程中の第百四十号議案、「平成二十二年度兵庫県一般会計補正予算」について討論を行ないます。
まず、大震災で痛ましい犠牲となった方々にたいし、つつしんで哀悼の意を表するとともに、被災者のみなさんに心からのお見舞いを申し上げます。
まず、通常の繰り越し予算についてです。
これまでも繰り返し述べてきたように、東播磨南北道路や園田西武庫線、与布土、西紀、金出地のダム事業、六甲グリーンベルト事業、県営森林基幹道、千町・段ヶ峰線などは、事業そのものを見直すべきとの立場から、繰り越しについても反対です。
東日本大震災への支援に全力を
なお、東北地方太平洋沖地震にともなう補正予算の第一弾である約6億円については、賛成です。
未曾有の災害になっている東日本大震災から一週間がすぎ、必死の救助活動がつづいています。
十六日の県議会でも緊急決議をあげましたが、阪神・淡路大震災を経験したものとして、本当に、日々、胸のつぶされるような思いです。
きびしい寒さのなかで、四十数万人が避難所での生活を余儀なくされ、日本共産党の対策本部の現地調査でも、水・食料・燃料などの要望が強くよせられています。
原発事故も含め、正確・的確な情報の提供も重要な問題です。
なによりも、地震や津波で助かった命が、支援の手が届かず、損なわれることがあってはなりません。
今回の災害は、被害の範囲が広大で、被災地へのルートも限られ、支援に入るには困難性があります。それだけに、政府の役割が重要です。全国が知恵と力をつくし、兵庫県としても、国や関係機関と連携し、必要な人的・物的支援に総力をあげることが求められています。
日本共産党県会議員団として、被災者救援、支援に全力を尽くす決意を申し上げ、私の討論を終わります。 |