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本会議 第303回本会議議案反対討論 杉本ちさと
2009年12月14日

私は、日本共産党県会議員団を代表して、上程の議案11件のうち、第167号、第168号、第171号ないし第173号議案、5件に反対し、その主な理由を申し述べます。

不要不急の自動車専用道路

まず、第167号「一般国道178号(余部道路)地域連携推進事業(道路改築)油良高架橋上部工(第2工区)工事請負契約の変更の件について。
余部道路は、鳥取県鳥取市を起点として兵庫県豊岡市を経由し、京都府宮津市に至る延長120キロメートルの「鳥取豊岡宮津自動車道」の一部区間、香美町香住区森から同区余部に至る延長5,3キロメートルの自動車専用道路です。今回の議案の内容は、既に議決されていた油良高架橋上部工の主要な工事材料、鋼板、形鋼等の価格が急激に高騰したために、契約金額7億634万1300円を7億1270万3250円に、差し引き636万1950円を単品スライドにより増額するものですが、もともと余部道路については、5キロを250億円もかけて自動車専用の高規格道路として建設され、過大な計画になっていると反対の意見をこれまでも述べてきました。余部道路の道路区分は第1種第3級(自動車専用道路)ですが、2車線で設計速度は80キロ、計画交通量は国の基準で1日1万台から2万台となっています。しかし、実際の交通予測は8100台です。国基準に満たないにもかかわらず、高額を要する豪華な地域高規格道路として建設が進められています。県は財政難といいながら、過大な高速道路建設を続けています。もっと安くできる一般道でいいのではないでしょうか。よって本議案に反対します。

次に、第168号議案  主要地方道加古川小野線東播磨南北道路ABランプ合流部橋上部工工事請負契約の締結の件
東播磨南北道路は、国道2号バイパス(加古川市)から国道175号(小野市)までを結ぶ自動車専用道路で、このうち第1期工事として、国道2号から八幡南インターチェンジまでの間、6キロを660億円もかけて建設しています。今回の議案は、東播磨南北道路と加古川バイパスのAランプ、Bランプの合流部の建設工事で、契約金額は6億2685万円です。これまでも繰り返し指摘してきましたが、高規格の自動車専用道路ではなく、地道を走る一般道にすれば、こんなにも多額の費用はいりません。高規格にしているから、加古川中央ジャンクションの部分では、道路が何層にも重なり、高さが27メートルにもなる、構造物になっています。一般道にしていれば、このような構造物は必要のないものです。財政難といって、県職員の給与や県民の福祉などバッサリ切り捨てながら、東播磨南北道路では、このように多額の税金がつかわれています。見直すべきではないでしょうか。よって、本議案に反対です。

公共性に問題のある指定管理者の指定

次は、第171号議案  公の施設の指定管理者の指定(兵庫県立兎和野高原野外教育センター)の件、第172号議案  公の施設の指定管理者の指定 (兵庫県立奥猪名健康の郷)の件、第173号議案  公の施設の指定管理者の指定 (兵庫県立武道館)の件についてです。
三議案とも県の施設の指定管理者を指定するものですが、施設の利用料金を議会の議決を経ずに、教育委員会の承認で、指定管理者が基準額の0.5倍から1.5倍の範囲で決められる、利用料金制がしかれているため、反対です。
第172号議案の奥猪名健康の郷は、株式会社ケントクが前回に引き続き管理者となっています。ここは、児童生徒が自然学校などに多く活用しており、特に安全面など公共的な役割が求められる施設であり、指定管理にすること自体に反対です。
また第173号議案の武道館は、兵庫県体育協会グループに指定されるものですが、グループには、民間会社のシンコースポーツと日本空調サービスが入っています。この背景には、新行革プランで、県の外郭団体に出向している県職員やプロパー職員を削減するという計画が遂行されていることがありますが、指定管理の期間は三ヵ年となっており、継続的な雇用や安全性の問題など公共性を確保できるのか、心配があります。
よって、3つの議案について、反対です。

以上、議員各位のご賛同をよろしくお願いしまして、私の議案に対する討論を終わります。ご清聴、ありがとうございました。

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