このサイトは旧サイトです。最新情報などはこちらをご覧ください。
メニューをスキップする TOPページへ 本会議へ 予算決算特別委員会へ ニュースへ 政策見解へ 県会報告へ リンクへ スケジュールへ
本会議 第299回本会議繰り越し議案討論 杉本ちさと
2009年3月24日

道路や林道、ダムなどの不要不急の工事の見直しを

■質問■ 私は、日本共産党県会議員団を代表し、上程中の第166号案、第167号議案、第169号議案について反対の立場から討論を行います。

まず、第166号議案 平成20年度兵庫県一般会計補正予算(第5号)についてです。
道路や林道、ダムなど不要不急の事業で繰り越してまですすめる必要がない事業がふくまれています。
道路事業では、国道178号余部道路建設工事で、トンネル工事に付随して発生する水の排出に関して地元の住民との協議に長く日時を要したため、工事が遅れ、16億89百万円を繰り越す件ですが、もともとこの道路は鳥取豊岡宮津自動車道の一部としてすすめられ、5キロを250億円もかける高規格道路であり、コスト縮減が図られるべきとの理由でこれまでも反対してきました。

加古川小野線、東播磨南北道路建設の公共事業道路改築事業で5億86百万円、公共事業住宅市街地道路整備事業で17億01百万円を繰り越す件は、国道2号バイパスとの合流点の建設工事で道路が上に高く4層になるジャンクション部分で、公安委員会との協議に時間がかかっていることや、工事の土を運ぶにあたって地元住民との協議が長引いたことなどによって、遅れたものです。そもそも東播磨南北道路は、6キロを総額660億円もかけて建設がすすめられており、過大な事業です。一般道形式の生活道路に見直し、コストを縮減するよう、これまでも主張してきました。繰り越してまですすめる必要はありません。

芦屋市の山手幹線道路も住民合意がえられないなかで進められており、反対です。

六甲グリーンベルト事業の用地交渉に時間を要したことが主な理由で4700万円を繰り越していますが、事業そのものが不要不急のものです。

千町・段が峰線の県営森林基幹道建設工事で5800万円を計画・設計協議等で日時を要したことにより繰り越す件は、もともとこの林道は、必要性に疑問があり、環境破壊につながるなどの理由で反対です。

与布土ダム、みまくまりダム、にしきダム、金出地ダムなど、計画,設計協議に日時を要したことによる繰り越しの件は、ダム建設ありきで事業を進めていますが、治水,利水面からも必要性がなく,環境面からも問題があり、反対です。

寺畑前川調節池整備工事に付随した管理棟建設工事で計画・設計協議に日時を要し、繰り越す件は、浸水対策として地下に調整池の強大タンクが、費用約90億円、当初の予定の2倍近くもかけて、県外のスーパーゼネコンによって建設されました。私たちは、調整池のグランド活用やポンプアップ方式,河川改修など多様な組み合わせの対策案を提案するなど、低廉な費用で地元業者で対応できる見直しを求めてきましたが、県はまともな検討もせず、巨費を投じて事業をすすめてきました。公共事業のあり方が問われるもので、反対です。

次は、第167号議案 兵庫県港湾整備事業特別会計補正予算(第2号)についてです。
姫路港広畑地区公共埠頭の埋め立て事業で、地盤が軟弱のため設計変更を行うなどの理由で工事が遅れ繰り越す件ですが、、今後の利活用の見通しも明確になっていないなかで、数十億円もかけて公共埠頭を建設する必要があるのか疑問です。繰り越してまで進める必要はありません。

最後は、第169号議案 兵庫県流域下水道事業特別会計補正予算(第3号)についてです。
そのなかに、兵庫西エース事業の姫路市・たつの市・太子町の下水汚泥処理で、処理に使う工業用水の給水管の新設工事のうち、4300万円を繰り越す件が含まれています。現在は兵庫西エースに企業庁の揖保川第2工業用水から1日7000tの水が網干地区方面、西側から給水管を通して給水されていますが、これに加えて、東側の広畑地区方面からも給水するために、新しい給水管が建設されています。その給水管は、国が管理していた時に建設された海底パイプのなかを通して、新日鐵広畑工場敷地内に入り北に約3キロメートル敷設し、先で新日鉄広畑が整備した給水管に繋ぐ予定です。この給水管は兵庫西エースと、その東隣で建設中の、姫路市ごみ焼却場「エコパークあぼし」といっしょに使う計画で、総事業費は約4億円といわれていますが、県と姫路市の費用負担や所有管理などの割合等は明らかにされていません。現在使用中の西側の給水管は20年程前に建設され、耐用年数は国基準で50年ですので、まだまだ十分に活用できます。県は、新たに東側にも給水管をつくる理由として「断水時などに、安全性を高めるため、危機管理のため」と説明されていますが、東側も西側も給水はともに揖保川第2工業用水ですので、水源は同じであり、全体が水不足や断水すれば、東西両方とも給水は困難となり、安全性が高まるとはいえません。

また、姫路市の焼却場エコパーク網干の水使用の日量700tは、隣の西エースの日量7000トンから振り分けることが決まっています。給水についても、西エースが現在使用している西側の給水管から、エコパークあぼしに給水すればよいことであり、新たに東側に給水管を敷設する必要はありません。よって、繰り越しにも反対です。

以上、議員各位のご賛同をお願いしまして、私の討論を終わります。

前のページへ戻る このページの上へ
Copyright(c)2001-2018 日本共産党兵庫県会議員団