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本会議 第282回本会議繰越議案反対討論 つづき研二
2005年3月29日
 私は、日本共産党県議団を代表して、第249号議案 平成16年度兵庫県一般会計補正予算(第3号)についての反対討論をおこないます。
 本議案は、平成16年度予算事業の内、年度内に執行できないものにつき、繰り越しをおこなうもので、やむを得ない事案も含まれますが、以下の問題点があり反対するものです。

ムダ・環境破壊の生活ダム

 その一つは、公共事業河川総合開発事業ですが、この中には、いわゆる生活ダムと称して与布土ダムなどの4つのダム開発事業が含まれています。治水については河川改修の遅れが水害の原因であり、おこなうべきはダム建設でなく、河川改修であり、また、利水面でも、現有水資源の保全や水需要の再検討こそ求められており、新たなダム開発を繰り越してまでおこなう必要はありません。特に、これらの箇所の中には、クマタカなどの絶滅危惧種などが生息しているにもかかわらず、十分な検討や対策が講じられていないものもあり、環境保護の面からもいったん中止すべきです。

緊急街路整備事業

 緊急街路整備事業ですが、この中には、建石線、園田西武庫線の工事が含まれていますが、前者は、一体的な計画である阪急甲陽線地下化計画について住民との合意がなされていず、また、後者は、大企業所有地内に道路を設置するもので公費投入の必要性なく、認められません。

わずか3分の短縮で26億円のトンネル工事

 公共事業漁港改良事業ですが、この中には、浜坂漁港関連道事業が含まれていますが、今回、トンネル掘削による30万立方メートルに及ぶ発生土の処分地の確保が遅れたために繰り越すものですが、わずか3分の短縮に26億円も投じてトンネルを造る事業そのものが認められません。この残土処分地確保に11ヘクタールの山林を破壊することから、昨年の台風で二度にわたる浸水被害を受けた下流域では、洪水被害増大化の不安が新たに広がっています。ムダな工事で災害拡大では、いったい何のための公共事業か問われる問題です。
 また、香住海岸ルネッサンス計画の養浜工事も含まれていますが、ムダなリゾート型開発を相変わらず続けるものであり、反対です。
 県営森林基幹林道開設事業が繰り越しとなっていますが、一方で森林の生態系の大切さを標榜しながら、実際は、森林の生態系を分断する基幹林道を十分な環境調査もおこなわず強行することは、ずさんこの上ない県政運営です。
 なお、風倒木処理に関わる繰り越し事業が、4事業入っておりますが、中でも風倒木緊急処理事業補助は、わずか16%の進捗率であり、新年度予算にも既に同じ事業が計上されており、我が党がこれまで指摘してきたように、二次災害を起こさないように風倒木処理がはやくすすむように取組の強化が求められることを改めて指摘しておきます。
 以上で、反対討論を終わります。

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