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第274回本会議同意人事案件反対討論 筒井もとじ
2003年3月18日

 年年歳歳花相似たり
 歳歳年年人同じからず
 これは、劉希夷の白頭を悲しむ翁に代わりての詩の中で、古今の絶唱と言われる一連の句であります。
 春は、働くものにとって出会いと別れの季節でもあります。

 4年前の議会で本県の財政課長、総務部次長、職員長、出納長などを歴任し、県職員の生え抜きの代表として、県民の苦労を知る人と評価し、副知事として、同意しました。

 しかし再任に当たっては4年間のその地位と実績の評価を必要とするとして検討を加えましたが、それは人物論や素質、能力等ではありません。あくまで副知事としての政策や政治姿勢とその実行という観点からであります。

 その1は、県行革推進本部副本部長としての課された役割であります。この行革は相変わらず問題のある公共投資が貫かれ、県民犠牲が一層進められようとしています。

 老人医療費公費負担助成の6万人にも及ぶ切り捨ては、対象高齢者を住民税非課税者に限定し、経過措置もなく、切りすてる冷たいやり方です。

 昨年2月8日の「行財政構造改革推進委員会」を参画と協働を標榜しながら非公開とし、県民への説明責任を回避しています。

 その2は、市町経営のあり方検討支援会議、いわゆる市町合併推進会長、その後強化された支援本部の副知事として強引な市町合併推進を押し進める先頭に立っていることです。昨年10月の一般質問でわが党議員が県下各市町長を副知事自ら訪問、「法の期限が迫っている」と早期合併を迫っていることを指摘してきました。

 我々には合併は自主的判断と答弁しながら、合併しない場合は「財政的に青写真を示せ」など強引な推進姿勢は容認できないものです。

 その3に、阪神・淡路大震災復興本部副本部長として、被災者の生活再建の遅れや住宅再建支援対策が遅れたまま、問題を矮小化し、復興完了を急ぐ姿勢であります。

 以上、県政の舵取り役として、知事を補佐する要職におられる方として批判をいたしましたが、和をもって貴しとする以外に批判的精神をとぎすますことの少ない行政にあえて今後の県政への意見を述べて、議案第68号副知事選任の同意案件についての反対討論といたします。ご静聴ありがとうございました。

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