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第274回本会議繰越議案反対討論 森田たき子
2003年3月18日

 私は、日本共産党議員団を代表して、上程中の議案3件中、第462号議案に反対し、討論をおこないます。
 今回の繰越は、一般会計、特別会計あわせて920億円余にのぼる繰越を行おうとするものです。1月補正の327億円を含んでいるとしても今回も当然のように消化しきれず提案されていることは問題です。しかも、14年度の投資的経費の最終予算額が5126億円と、行革推進方策の3900億円枠そのものも多いのに、これを大幅に超えており、これでは消化しきれないのは当然です。
 また、繰越内容も、地元合意もなく無理矢理推進した結果繰り越したものや事業見通しもなく推進しているもの。
 事業執行あたっては、職員の人的体制を強化せず、県行革による職員削減をおこなって、莫大な予算を繰り越すことは認められません。

 以下、具体的に理由を述べます。
 一つは、「緊急街路整備事業」と「公共事業公園整備事業」についてですが、この事業には尼崎21世紀の森構想に関連した尼宝線などの拡幅工事と尼崎の森・中央緑地整備事業が含まれています。もともとこの計画は、企業跡地を購入して進めてきた臨海西部拠点開発が行き詰まって出された構想です。2転3転して、現在ようやく事業計画が立てられ、地元で議論が始まったところです。その中で尼崎市政も変わり、白井尼崎新市長のもとで審議されている最中です。いま急いで執行する必要があるのか、十分な市民合意も得られていない中での繰越は認められません。

 同様に、「公共事業港湾環境整備事業」のうち、姫路港網干沖地区、汚泥浚渫事業は、住民合意のないままの埋め立て強行であり認められません。

 次は、「公共事業県営広域基幹林道開設事業」についてです。
 まず、千町段ケ峰線は、度々指摘しているとおり、森林地帯を縦断し、生態系の分断・破壊をするともに林業に役立たず、地元の賛同を得ていないものです。
 また、千が峰・三国岳線事業も広域でありながら県事業なのに地元負担があり、認めることはできません。

 次に、「土地区画整理事業」のうち、尼崎市緑遊新都心事業は、キリンビールの広大な跡地を土地区画整理によって開発するものですが、都市部での大規模開発で事業化の見通しもなく将来に負担を残す繰越には反対です。

 最後に、「公共事業漁港改良事業」の香住東漁港ルネッサンス事業ですが、リゾート計画そのものがバブルの崩壊で破綻し地元の反対があるにも関わらず事業を漫然と継続しているもので認められません。

 以上、主な反対理由をのべましたが、議員各位のご賛同をお願いいたしまして私の討論を終わります。ご静聴ありがとうございました。

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