議会報告

  • 2018年10月15日
    予算・決算特別委員会

    2017年度決算特別委員会 公安 ねりき恵子

    県民が安全に渡れる信号機の増設を

    ■ねりき恵子■ 日本共産党のねりき恵子である。

    質問通告に従って、質問する。

    まず、音響式信号機など交通安全施設についてお伺いする。

    先ほども信号機設置の要望と、その実際の数についてお話があった。兵庫県下どこでも要望が強いというふうに思うが、この間、県の行革方針に沿って、設置の数が抑えられてきたというふうに思うが、改めて、平成27年度から平成29年度にかけての信号機の要望数と実際の設置の数、そして音響式信号機の要望と設置の数、教えていただきたいと思う。

    ■交通部長(松元美智久)■ 信号機の設置の要望であるけれども、信号機の新設が平成27年度は21基、平成28年度は17基、平成29年度は15基である。信号機の新設要望数は平成27年度が757ヵ所、平成28年度が632ヵ所、平成29年が507ヵ所であった。

    音響式信号機の設置要望数については、平成25年度が25基、うち新設されたものが8基、平成28年度は、要望されたのが25基で、設置されたのはない。平成29年度は18基要望があって、1基の設置である。

    ■ねりき恵子■ ありがとうございます。やはり要望の数に対して、設置をされた数が少ないわけだが、具体的に私の宝塚地元で、今年の1月、視覚障害者の方が毎日の通勤途上にある駅近くの交差点の音響式信号機が壊れて鳴らなくて、赤信号で渡っていたようで、車に接触しそうになったんだけれども、危機一髪、車が止まって大事には至らなかった。警察署に音響式信号機の修理をお願いしているが、なかなか改修されない。視覚障害者の私たちにとって生活圏にある音響式信号機は命綱だと、早急な改善を求められたが、6月中旬にやっと改修が完了した。大変喜ばれているのだが、ただ、警察署としたら、音響式信号機は、基盤などが特殊なので、個々に発注するので時間がかかるということで、約半年間時間がかかったということだが、やはり障害の方にとって、音が鳴ることによって安全に渡れるというものだから、一日も早い改善が求められたというふうに思う。

    具体的に定期点検など、そういった故障の点検の体制がどうなっているのか、また、先ほども数を教えていただいたけれども、要望の数に対して設置の数が少ないというふうに思うので、この点について、点検の体制と数の設置数の増設について求めるが、いかがか。

    ■交通部長(松元美智久)■ 委員ご指摘の件については、本年1月、逆瀬川大橋北詰、南詰交差点において、視覚障害者用付加装置の制御機の基盤が通電不通のため故障したものであると認識している。当該機器の部品については、受注生産によるものであったことから、修理が完了するまでに5ヵ月間を要した。

    視覚障害者用付加装置はもとより、交通安全施設が故障した場合、道路を使用される県民の方々にとって非常に不安なことであり、警察としては、可能な限り早急に対応する必要があると考えている。

    県下には老朽化した交通安全施設が多数存在しており、施設の機能停止や倒壊等の事案を発生させないために、昨年策定した交通安全施設管理計画に基づき、計画的な整備を推進し、交通の安全と円滑を図ってまいる所存である。

    県警察では、限られた予算の中、交通安全施設を適正に整備していくために、先ほど申し上げた交通安全施設管理計画に基づいて、総数管理を重視した維持管理、更新を推進してまいる所存である。

    ■ねりき恵子■ 管理計画に基づいた適切な対応というのが求められるというふうに思うけれども、もう少し要望に見合った数の増設というのも必要だというふうに思うし、改めて、改修、更新、それが迅速に行えるようにお願いをしたいというふうに思うので、重ねて要望をしておきたいと思う。

    災害時などで停電した場合など迅速な誘導体制を

    ■ねりき恵子■ 次に、災害時など信号機が停電した場合の誘導の体制についてだが、さきの台風21号による兵庫県下でも尼崎、伊丹、西宮、宝塚などで大規模な停電が起き、それにより県下23警察署において、556ヵ所の信号機が滅灯したとお聞きしている。主要な交差点では、緊急の対応がとられ、警察官の誘導が行われたわけだけれども、特に尼崎市内で、夕刻になっても主要幹線の交差点で誘導が行われないということがあって、非常に危険な状態だということで、私たちのところにも要望がまいった。

    台風が兵庫県下を通過したのは午後2時ごろだったというふうに思うが、お聞きしたところ、県警察本部がこの尼崎の状況を把握したのが夕方5時ごろだったとお聞きしている。そこから対応指令が出されたということだが、やはり対応を迅速にすべきだったのではないかと、県下の状況を県警本部として迅速に対応すべきだったのではないかと思われるが、その点についていかがか。

    ■交通部長(松元美智久)■ 県警察においては、兵庫県警察災害警備計画を策定し、災害の規模に応じた体制を定めるとともに、あらかじめ任務に応じた要員を指定して、災害時の人員の確保を図っているところである。被災直後は、まずは家屋の倒壊等含め、被災状況や通行不能箇所、信号滅灯箇所等、交通障害箇所等の把握を行い、これらの情報を警察本部で集約し、災害対策を講じているところである。

    信号滅灯等では、交通の障害が発生している箇所には、災害警備計画に基づいて、交通整理隊を編成し、被災地に派遣している。

    先般発生した台風21号の際には、阪神地区を中心に多数の信号機が数日間滅灯したことから、警察本部で勤務する警察官等で交通整理隊を編成し、滅灯信号機が多数あった警察署へそれぞれ要員を派遣し、交通整理に当たったところである。

    交通整理箇所に当たっては、限られた人員で、より事故防止に効果が上がるよう、交通量の多い主要幹線や交通事故の発生の懸念が高い交差点を選定し、配置した。引き続き、有事に備えるとともに、発災の際には柔軟かつ迅速に対応してまいりたいと考えている。

    委員ご指摘の尼崎、阪神間の分だけれども、7,256基のうち556基が滅灯して、その対策のため、3日間にわたって222名を要員派遣して、その後に全部回復している。

    一方で、この滅灯に伴う交通事故の発生状況であるけれども、3日間で、西宮が1件、尼崎市が6件、伊丹市が2件で、9件あって、人身事故は9件あったが、いずれも被疑者というかダイチトウジョウ等確保に至っている状況にある。

    ■ねりき恵子■ ご説明いただいたが、大きな台風だったし、一度に広範囲な被害があったということで、大変な状況は十分分かるわけだけれども、迅速な対応をよりこれからもとっていただきたいということを重ねてお願いを申し上げて、質問を終わる。よろしくお願いする。ありがとうございました。

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