議会報告

  • 2022年10月11日
    予算・決算特別委員会

    2021年度決算特別委員会 公安委員会 ねりき恵子

    ○ねりき恵子委員 日本共産党県議団のねりき恵子である。

    私は、交通安全対策について、お伺いする。

    先ほども交通安全対策の改善について質問があったので、重複するけれども、実情を申し上げたいと思う。

    県下の交通事故件数は、令和3年度、1万862件から、令和4年度、1万505件と減少傾向にあるものの、交通事故死は令和3年度、68人から、令和4年度、83件と2割も増加するなど、全国で3番目に多くなっている。また、交通事故死者数のうち、65歳以上が46人と最も多く、55.4%を占めている、こういった実態がある。

    全国で通学路での大事故、痛ましい事故が後を絶たない中、通学路の危険箇所対策も重点的に進められているところであるが、交通安全対策の一層の強化が求められている。

    そこで、安全な横断歩道の整備について、お聞きする。

    ここ数年、「横断歩道の白線が消えかけていて危ない」「白線を引いて安全にしてほしい」という要望が相次いでいる。この写真の、これ、宝塚市内であるが、先ほど天野委員のほうからも質問があったように、兵庫県下、無数、こういった実態になっているというふうに思うが、横断歩道かどうか分かりにくくなっているので、何とかしてほしいという要望が相次いでいる。

    こういった要望に対して、白線がなかなか引けないということで、先ほどもご答弁の中にあったけれども、応急措置として、警察官自らがペンキの白スプレーで応急措置をするということが行われている。けれども、その状況を見た県民の皆さんからは、兵庫県は横断歩道に白線も引けないのかと、こういった意見があるのも事実である。やはり、この間の県の行革による予算削減で、県民の命を守る交通安全施設にも大きな影響が出ているところである。

    そこで、横断歩道の補修、新設が要望、必要な箇所に対して、どれだけ改善、実施されているのか、交通安全施設にかかる白線についての年間計画と実績について、お答えいただきたい。

    ○交通部長(角田正文) 令和4年3月末現在、県下に約4万6,000本の横断歩道を設置しているが、横断歩道の摩耗が進行すると交通事故を惹起する可能性が高いことから、適正な維持、管理が必要であると考えている。

    これまでも、横断歩道をはじめとする道路標示については、警察署担当者が摩耗状況を確認し、その結果から標示の更新を行ってきていたが、厳しい財政状況の中で早期に更新ができないなど、放置することもできず、更新に先立ち、スプレー等で応急補修する機動補修班を組織した。

    一方で、警察署担当者についても、この応急補修というものを行っている。

    さらに今年度から3ヵ年計画で、横断歩道の摩耗状況等の業者による点検、これを開始しており、このうち特に摩耗が激しく、規制が担保できないようなもの、これまでにもその計画を立てて、今年度については約2,700本、これを優先的に更新を行う予定である。

    ちなみに、この点検の内容であるが、いわゆる4段階に分けており、適正に設置されているもの、Aから、早急に更新ないしは応急補修が必要なDというランク付けを行っているけれども、Dと評価されているものが1,736ヵ所あるので、ここを中心に、優先的に更新を行う予定としている。

    また、今後3ヵ年継続の点検結果を基に、横断歩道の設置場所ごとの摩耗状況、場所によりましては車のタイヤのにじり痕で消え方が早い場所もあるので、こういう摩耗の進捗状況と、著しく摩耗が進行する場所、こういったものを把握して、更新計画を立てていこうと考えている。

    今後も横断歩道利用者の安全確保のために、計画的、重点的に横断歩道の更新に努めるとともに、必要な予算の要求に努めていきたいと考えている。

    ○ねりき恵子委員 お答えいただいた。

    3ヵ年計画を作っていただいて、状況の厳しいところから順次にやっていっていただくということなので、ぜひこれを進めていっていただきたいというふうに思う。本当に放置できないから、スプレーで応急措置をしていただいているというのは重々分かるのだけれども、やはり県民の皆さんからは、非常に不安を与えているということがあるので、ぜひ予算の確保に向けても取り組んでいただきたいというふうに思っている。

    もう一つ、信号機も、各地域から寄せられる要望が大変多いというふうに思うけれども、これも、県の行革の中で抑制されていると思う。信号機の要望箇所がどれだけあって、どれだけ設置されているのか、また、今回、私、音響式信号機について、以前も質問させていただいたことがあるのだが、改修、この音響式信号機の設置状況、要望の数に対してどれだけ設置されているのか、お聞かせいただきたい。

    ○交通部長(角田正文) 視覚障害者の道路横断中の交通事故を防止するため、福祉施設周辺など、視覚障害者が多く利用される交差点に、歩行者用信号の青色を鳥の鳴き声で知らせる「視覚障害者用付加装置」を、これまで463基、また、音声メッセージで知らせる「音響式歩行者誘導付加装置」を67基整備してきた。これら音響式の信号機の設置に際しては、視覚障害者団体からの意見を聴取した上で、地元住民と調整が図られる場所について整備をしており、今年度は「視覚障害者用付加装置」を1基整備し、「音響式歩行者誘導付加装置」を2基整備予定である。

    ちなみに、令和4年度要望数については、15ヵ所あるけれども、地元の調整が図れた1基について、整備をする予定となっている。

    今後も、視覚障害者団体や地元住民の意見をお聞きしながら、必要な場所への整備に努めてまいりたいと思っている。

    ○ねりき恵子委員 今まで、全体で463基プラス67基設置されていて、令和4年度は1基と2基ということで、全体3基が設置されるということなのだけれども、やはり要望の数に対して、なかなか設置が進まないというのは、地元住民の皆さんの同意というか、そういった住環境整備の観点からいろいろと意見があって、調整がなかなかつかないということもあるんだというふうに思うけれども、やはり、視覚障害者の方にとって、この音が鳴るということで、安全が守られるということがあると思う。

    先日もたまたまNHKで特集をやっていた。視覚障害の方、この音響式信号機を頼りに生活されているのだけれども、やはり時間帯によって音が鳴らないというときに、本当に自分が耳を澄まして、歩行者や車の状況を判断して渡られた。だけど、そのとき歩行者信号は赤だった。そういうことが連続された中で生活をされているというふうに思う。

    なので、やはり最大限、その要望に応えて、音響式信号機、特殊な装置を付けるので、予算も要るし、住民との要望、すり合わせも要るというふうに思うけれども、この設置の数を増やしていく、具体的に努力が要ると思うのだけれども、改めてお聞かせ願いたい。

    ○交通部長(角田正文) 先ほど申したとおり、1基の整備というところで、更新について、あるいは新設について、いわゆる交通安全施設整備費、これについては、管制センターあるいは信号機、道路標示、道路標識、それぞれにバランスよく整備をしていかなければいけないところである。

    また、先ほど申した463基、あるいは音響式歩行者誘導装置、特にこの視覚障害者用付加装置については、昭和40年代から整備が進められてきており、この老朽対策のために更新も必要であるというところから、すべからくこの新設のほうに力を入れてというところまでにはなかなか難しい面があろうかと思うけれども、必要なそのご要望であるとか、また、地元住民とのその調整が図れるような箇所について、意見を確認しながら整備に努めたいと考えている。

    ○ねりき恵子委員 全体の総数、交通安全施設の総数管理もされ、計画に沿って管理をされているということもあるので、そのやはり総数管理ということに重点が置かれているので、新設がなかなか難しいという実態があるというふうに思うが、今、お答えいただいたように、実態に合わせて新設もできるだけ検討していきたいということだったので、要望を重ねてしておきたいというふうに思う。

    音響式信号機に関連して、視覚障害者の方にとって、今、高度化PICSという仕組みがすごく期待をされているところである。ブルートゥースを活用したスマートフォン等に、交差点名や信号の色等を音声や振動で知らせたり、または、青信号も延長できるというような仕組みもあるというふうに聞いているが、やはりすごく期待されている中で、今、兵庫県では、モデル事業として神戸市、姫路市、尼崎市に合計20基の設置がされたけれども、この高度化PICSの課題と、今後広げていく計画等について、お聞かせいただきたい。

    ○交通部長(角田正文) 前質問と重なる面があろうかと思うけれども、県警察では、昭和47年から音響式の信号機を整備しており、一方、地域住民の平穏な生活を確保するため、早朝、夜間については、この鳥の鳴き声による、異種鳴き交わしと言うけれども、こういう音を消している状況にある。

    そのような中、警察庁において、スマートフォンに歩行者用信号の情報を音声や振動で提供する「高度化PICS」が開発され、令和元年度から全国では導入が進められていた。

    高度化PICSは、殊さら、地域住民との合意を図る必要もなく、さらには、24時間運用が可能であることから、当県でも、令和3年度に20基を整備しており、今年度も3基を整備する予定としている。

    今後、利用者の反響であるとか、整備効果、そういったところに関してしっかりと確認をした上で、視覚障害者団体からのご要望も踏まえながら、整備に努めてまいりたいと考えている。

    ○ねりき恵子委員 まだ効果とか課題がはっきりしないという、これから取り組みながら進めていくというふうに捉えたので、視覚障害者の方からも、スマートフォンをまだ持っていない方もいらっしゃるし、持っていたとしてもなかなか使いにくいということも聞いている。ぜひ、今、モデル事業なので、全県的に広げていただいて、宝塚市にも設置されることを切に望んでいる。

    さらに拡充を求めて、私の質問を終わる。よろしくお願いする。

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