議会報告

  • 2022年10月11日
    予算・決算特別委員会

    2021年度決算特別委員会 公安委員会 入江次郎

    ○入江次郎委員 共産党の入江である。早速質問に入る。

    姫路市内にある仮設の棚田踏切について、お伺いする。

    JR山陽本線と県道和久今宿線を横断する旧棚田踏切と旧棚田交差点は、渋滞解消を目的に、令和9年度供用開始を目指して、現在、アンダーパス化の工事が行われている。旧棚田踏切は、県道田寺今宿線にある踏切だが、県道田寺今宿線の12時間車両通行量は7,600台、歩行者、自転車も同じく1,000人が使う地域の主要県道である。なので、アンダーパス化工事に伴って、旧棚田踏切を通行止めにしてしまうと、たちまち地域交通を混乱させてしまう。

    公安委員会と姫路市は、協議をした結果、アンダーパス化工事が完了する令和9年度までの間、仮設の棚田踏切を、旧棚田踏切の西、約200メートル付近に設置することとして、令和2年8月より、仮設の棚田踏切と仮設の棚田交差点の供用開始がされた。

    ところが、この仮設棚田踏切と仮設棚田交差点は、大変危険な設計上の問題があることが明らかになっている。

    ちょっと今日は図を用意して、言葉だけでは分かりにくいので、説明したいと思う。

    仮設棚田踏切を北から南、これ、踏切の向こうにも道があって、北から南へ渡るようになっている。この東西に県道和久今宿線というのがあるが、これを通過する、ちょっとこっちに信号があるが、信号はちょっとこの中に入っていないのだが、この信号が赤と赤の点滅である。なので、踏切の手前で一旦停止をして、踏切を越えたこの停止線でも、必ず一旦停止しないといけない。赤と赤の点滅の2点式だから、必ずここで一旦停止しないといけない。

    ただ、ここで一旦停止をすると、これ、姫路市から出していただいた、測定してもらった資料なのだが、ここで停止すると、踏切の遮断棒が下りてくるところまで、これ、6.5メートルしかない。だから、停止線で停止していると、踏切の遮断棒が下りてくると、中型のマイクロバスは、これ、おしりが引っかかってしまう。ここは、5.3メートルとあるが、これ、JRの敷地内にある。JRの敷地内と停止線の間も5.3メートルしか、これ確保されていないので、ちょっと大きな乗用車であれば、JRの敷地内に入ってしまうという踏切である。

    そこでお伺いするが、なぜこのような設計になってしまったのか。公安委員会は、姫路市から図面付きで意見照会を求められている。公安委員会の意見照会への回答は適切だったのか、お答えいただきたい。

    ○交通部長(角田正文) 交通の安全と円滑を実現させていくためには、道路管理者の行う道路管理と公安委員会が行う交通規制との緊密な連携が重要である。道路法では、道路管理者が道路の改築や通行の禁止等を行う場合は、公安委員会への「意見の聴取」等の調整手続の履行を義務づけており、県警察では、道路管理者からの意見照会に対して、必要な意見を申し上げている。

    このJR山陽本線棚田踏切は、立体交差化が計画され、平成25年度に道路管理者から当初計画として、仮設踏切を整備して、迂回誘導させる計画、これの相談を受けた。県警察では、危険な仮設踏切の設置ではなく、通行止めによる迂回措置、これについて要請を行っていたが、長期間にわたる迂回誘導、こういったものが困難であり、仮設踏切の設置について、やむなしというようなところで考えるようになった。

    ちなみにその仮設踏切については、直近に線路に並行した形で道路がついているので、その道路と踏切の間を離すことができないのかというようなことも、検討の中に入っているし、交差点の形状自体が、段違いのように交差するような、自由道路側、踏切側の道路であるが、段違いになっているような状況の交差点であるので、これを正十字の形にできないのかということを、様々な意見を申し上げてきた。

    概ね3年ないしは4年間にわたって、道路管理者との協議を行ってきたところではあるが、道路管理者側から、十正の字の形に変更することができる、また、先ほども申し上げたとおり、いわゆる迂回措置ができない状況から、必要、やむを得ない意見として回答をしたというふうに認識をしている。

    なお、供用が開始された令和2年以降も、安全対策の検討は続けていて、軌道敷内に車両夫一部が取り残されるという危険性も重々認識している。そういった危険性をより少なくさせるために、いわゆる信号停止線の廃止について、いわゆる踏切停止線の1回のみの停止となるよう、交通規制に変更できないか、現在、検討を進めているところである。

    ○入江次郎委員 ありがとうございます。

    今の答弁だと、この停止線の廃止も検討しているという答弁だったというふうに思う。それは地元からも要望が上がっているので、お礼を言っておきたいと思う。

    ただ、僕が言いたいのは、ここ、本当、危険な踏切、交差点になっている。僕、警察の捜査に何か意見を言おうとか、そういう気持ちはさらさらない。取締りに何か意見を言うつもりはさらさらない。ただ、これは地域の声として聞いていただきたいのだけれども、ここで止まれば危険である。遮断棒が下りてきたら、おしりに引っかかってしまう。危ないなと思って、これちょっと1メートルほど前に頭を出せば、ここ、大型車、バスもすれ違うようなところで、もうクラクションを鳴らしながら、バス、危険だから、すれ違っている。前に出れば、大型車がすれ違っている。後ろは遮断棒が下りてくるという、そういう状態なのに、遠くのほうから、警察官が取り締まっている、この一旦停止をね。住民の側からすれば、これは危ないというのであれば、危ない交差点ということが、もう最初から分かっていると言われていた。危ないということが分かっているのであれば、このゼブラゾーンのところに警察官が立って、ここは一旦停止をしてくださいと、踏切の遮断棒が下りてきたら、誘導するから、ちょっと前に出てくださいというのが、先ほど前半でずっと答弁あった、住民の安全・安心とか、県民からの警察の信頼を得るということだというふうに、僕は思う。

    もうこれ以上言わないけれども、とりあえずこの停止線をなくすことも検討するという答弁で、地元からのご要望とも一致するので、その方向でぜひ進めていただきたいと思う。

    終わる。ありがとうございます。

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