議会報告

  • 2021年10月11日
    予算・決算特別委員会

    2020年度決算特別委員会 公安委員会 いそみ恵子

    ○いそみ恵子委員 日本共産党県会議員団のいそみ恵子である。どうぞよろしくお願いする。

    早速質問に入る。

    特殊詐欺被害防止対策についてである。

    8月の政調会のときにもお聞きをしたが、兵庫県内の刑法犯認知件数が前年と比べて6,146件、15.2%減の3万4,249件で、戦後最少を更新したとお聞きをしている。

    特に、窃盗犯の減少が著しく、侵入盗は30.2%減の1,689件、それから、自転車盗などの乗り物を盗む、24.9%減の6,841件ということであった。

    一方で、特殊詐欺被害が相次ぎ、詐欺全体で24.3%増の2,278件となっている。やはり新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出を控え、空き巣被害が大幅に減ったこと、そういうことが全体の件数減少に影響していると私は見ているが、特にこの2020年度の状況について、当局の分析をお聞かせいただきたい。

    ○生活安全部長(瀬尾和章) 令和2年中の特殊詐欺被害につきましては、前年より大幅に増加したものの、本年8月末における被害件数は563件、前年同期比で122件の減少、被害額は約7億5,000万円、前年同期比で約4億3,000万円の減少と、昨年に比べると減少している状況にある。

    手口別で見ると、被害者宅にキャッシュカードを取りにくる預貯金詐欺が大幅に減少している一方、還付金名目で預貯金を振り込ませる還付金詐欺やウイルス除去のサポート名目で電子マネーをだまし取るなどの架空料金請求詐欺が増加傾向にある。

    被害増減の要因として、例えば、東京や大阪を見ると、昨年中、被害が減少していたものの、本年では、この東京、大阪では増加傾向にあるなど、全国的に見ると、時期や地域による変動がうかがえることから、犯行グループが一定の期間で犯行地域を移しているのではないかというふうに推測されるところである。

    また、先ほど委員指摘のあった、コロナ禍により在宅時間が長くなったこと、こういったことなども被害に影響している可能性はあるものの、因果関係は明らかでないといった状況である。

    いずれにしても、県下における特殊詐欺被害は、依然として深刻な情勢にあると認識しており、今後とも官民一体となった取組を推進するとともに、組織の総力を挙げて、特殊詐欺の撲滅を図っていく所存である。

    ○いそみ恵子委員 コロナの感染拡大の中で、在宅期間が長引くということのそういう中で、この特殊詐欺の被害が直接影響しているかどうかというのはちょっとまだよく分かっていないという、そういうことだったと思う。

    それで、特殊詐欺被害から、特に私は外出を手控えている、ようやく宣言は解除されたが、これまでの高齢者の皆さん、そういう高齢者を本当に守るという点で、在宅、家にいるわけであるから、固定電話の、特に高齢者の皆さん、固定電話を活用されておられるから、そういう点で固定電話の対策は非常に重要だというふうに思うが、当局の見解はどうであろうか。

    ○生活安全部長(瀬尾和章) 特殊詐欺については、被害者の約8割を高齢者が占め、また大半の被害者は、犯人からの初回のアプローチが自宅の固定電話にかかってきたという実態から、被害を防ぐためには、高齢者に対する固定電話対策が極めて重要であると考えている。

    県警察においては、自主防犯対策として、非通知の電話に出ない、あるいは、在宅中も常時留守番電話設定にして、相手や用件を確認してから必要に応じて折り返すなどの防犯指導のほか、事前警告や通話の自動録音が可能な防犯機能付電話機の購入等を警察官による高齢者方への戸別訪問時等に推奨しているところである。

    また、これまで知事部局、地域安全課と連携して、被害に遭う可能性が高い高齢者宅に設置等を推進してきた、いわゆる警告機能付通話録音装置の効果については、警告メッセージを発信することにより、相手方への警告のほか、利用者の被害防止意識の向上など、一定の効果があるというふうに認められることから、自治体に対して、事前警告機能付録音装置等の購入補助事業であるとか、貸出事業の導入について働きかけを行っているところである。

    今後も引き続き、関係機関・団体と連携して、固定電話対策の広報啓発と録音装置等の普及促進に努めていきたいというふうに考えている。

    ○いそみ恵子委員 今、お答えをいただいた。県警としても、本当に高齢者の皆さんを被害から守っていくということで、様々な取組をしていただいた。知事部局の地域安全課と連携をしながら、地方創生臨時交付金を活用して、簡易型の警告・自動通話録音機、ネーミングが録音チューということでお聞きをしているが、1万個、それから、事前警告機能付き通話録音装置、これが2,500台ということで、これまで高齢者宅に配置をされて、被害防止に向けた取組を行ってきたということで、大変効果についても大きいというふうに思っている。

    そういう点では、今日、ちょっともう時間がないので、様々な啓発に取り組んでいるをということは十分承知をしているが、先ほど言った、簡易型の警告・自動通話録音機、この録音チューであるが、私も実際使ってみた。そうしたら、音がとてもうるさくて、しかもやっぱり県民の皆さんからも苦情が届いているということでお聞きをしているので、できれば、むしろ事前警告機能付き通話録音装置、この貸出台数、これも予算も思い切って増やしていただいて、利用可能期間、レンタルであるので、1年間ということであるが、ぜひそういう点で延長もしていただいて、活用をぜひお願いしたいということで、強く要望させていただいて、私から終わらせていただく。

    以上である。

ページの先頭へ戻る