議会報告

  • 2021年06月09日
    本会議

    第354回本会議 議案反対討論 ねりき恵子

    私は、日本共産党県会議員団を代表し、上程中の議案の内、第108号議案、第116号議案について反対し、討論を行います。

    はじめに、議案第108号「関連法人事業基金条例の一部を改正する条例」についてです。

    今年4月、農地中間管理機構の役割を持つ「兵庫みどり公社」と、各市町の農業委員会の連合体である「兵庫農業会議」を組織統合し「ひょうご農林機構」が発足したことで、本条例の別表の「緑化基金」の項目中の「公益財団法人みどり公社」を「公益財団法人ひょうご農林機構」へと文言修正するものです。

    この組織改編で、兵庫県農業会議は、農地転用の諮問に対する答申と、農業委員会の活動を支援するのみの内部機関となってしまいました。

    これは、農地中間管理機構の役割強化で、条件不利農地を置き去りにした農地の集積・集約化を図るものであり認められません。

    次に、議案第116号「主要地方道加古川小野線東播磨道路北工区175号Cランプ橋上部工事請負契約締結の件」についてです。

    東播磨道は、渋滞解消を目的としていますが、高規格道路である必要はありません。

    また、繰り返し指摘してきた通り、第5次全国総合開発計画に位置づけられた高規格道路ですが、全総計画その者が破綻しています。半世紀にわたり、東京一極集中は是正されるどころか加速するばかりです。

    今後人口減少が進むもと自動車保有台数の減少や、コロナの影響で、今後、総額330億円もの収支不足額が見込まれると知事も答弁しているように、急激な財政悪化が見込まれることからも、全総計画や高度経済成長期に計画された「基幹道路八連携軸」の抜本的見直しを求める立場から賛同できません。

    最後に、コロナ感染拡大を収束するため、安全で迅速なワクチンの接種への支援、PCR検査等の大規模検査の実施、保健所体制の強化、事業所支援の拡充などコロナ対策の一層の強化を求め討論を終わります。

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